三井柚乃さん(特級 銀賞)~2023入賞者記念コンサート出演者インタビュー
- R.シュトラウス=レーガー:《4つの歌曲》Op.27 より 4.「明日!」、《「最後の葉」による8つの歌曲》Op.10 より 8.「万霊節」
- ブラームス:2つのラプソディ Op.79より 第2番 ト短調
コンサートへのご出演おめでとうございます!
コンペで演奏した曲について、どのように選曲しましたか。
ピティナは基本、本人によるプログラミングです。なので、コンクール映えする曲を選ぶというよりは、通過しなかったとしても後悔はない、と思えるプログラムを組みました。結果的にファイナルまで進ませていただくことが出来たので、やはり素直な選曲は純粋なその人らしい最良の音楽に繋がると思います。
工夫した練習方法があれば教えてください。
ピアノは鍵盤を押してペダルを踏めば音が繋がってしまう楽器なので、どうしても呼吸感が薄れてしまいます。自然なフレーズで歌うために、弦楽器ならどう弾くだろうか、とボーイングを考えたりもしました。高校生の頃は副科でチェロを履修していたので役に立ちました!
ピティナのコンペに出場されたきっかけを教えてください。
特級は全5ラウンドを通して沢山の曲が弾けるので出場しました。選曲の縛りもほとんどなく本人の自由なのでそこも惹かれます。
好きな曲、またその理由についてお聞かせください。
R.シュトラウスの死と変容、ドヴォルザークの新世界より。新世界より、は音楽の道に進もうと思ったきっかけの曲です。
ピアノ曲でいえば、考え抜かれた大曲よりも小さな曲に惹かれます。想像の副産物というか、たまたま手からこぼれ落ちてしまったような… 作曲家がどんな人間だったのかが一番現れている音楽だと思います。
いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。
R.シューマンの暁の歌です。挑戦はしていますが、弾いている今でも憧れてしまうような曲です。
好きな音楽家、憧れの音楽家、またその理由について教えてください。
素晴らしい音楽家は沢山いて誰か一人を挙げることは難しいですが、最近聴いたフルトヴェングラーのとある録音は忘れられません。例え言葉で言われても思い出せなかったような古い記憶や、なんてことない日常の思い出が蘇ってくるようで、素晴らしい経験でした。どこまでも自由で美しく、でも決して表現過多ではない。あんな音楽が出来たら、なんて思ってしまいます。
ピアノを弾いていてよかったと思う瞬間はどんなときですか。
ピアノに限らずですが、素晴らしい作品に出会った時。
最近感動したことは何ですか。
日の出や夕焼けを見るのが好きなのですが、自然と色彩の変わる空を見ていると落ち着きます。
マイブームは何ですか。
ダイアモンドアートです。キャンバスに小さなビーズを並べて絵を完成させていくものなのですが、ひたすら無心で取り組めますし、絵が下手くそな私でも関係なく出来るので楽しいです!でも肩と腰は凝ります笑
うちのペット自慢をどうぞ。
実家でチワワを飼っています。コンクール前、いい事ありそうだなと思ってずっとこの写真を眺めていました笑
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主催:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(略称ピティナ)