岸野花音さん(G級 金賞)~2023入賞者記念コンサート出演者インタビュー
- ラヴェル:《・・・風に》より 「ボロディン風に」、《夜のガスパール》より 「オンディーヌ」
金賞受賞おめでとうございます。
コンペで演奏した曲について、どのように選曲しましたか。
ショパンエチュードを除く三曲は、調性を変ロ調で統一しました。
変ロ長調は煌びやかで陽気なイメージがあり、一方、変ロ短調には哀愁漂い、時に心のどん底まで突き落とされるようなイメージがあります。同主調で統一感を出しながらも感情の対比やスケールの大きさを聴かせられる選曲で、長いプログラムの中で説得力のある構成にしました。
工夫した練習方法があれば教えてください。
自分の演奏を録画して観て聴くというのを何度も繰り返し、自分の演奏や演奏時の姿勢を客観視し、追究していきました。
ピティナのコンペに出場されたきっかけ、また思い出に残っているステージについてお聞かせください。
ご指導いただいていた井上朗子先生からの勧めで、保育園年長の時にA2級を受けました。私にとって初めてのコンクールがピティナコンペです。コンクールがどういうものかもよくわからないまま参加したかと思いますが、1回目の本選の表彰式で自分の名前が呼ばれなかった(入賞できなかった)ことが、私のピアノ魂に火がついた瞬間です。2回目の本選ではトロフィーをいただくことができ、その後の全国大会(A2級入賞者記念コンサート)は最高の思い出になりました。その年以降、コンペは毎年夏の恒例行事となっていきました。
指導者の先生との思い出、印象に残っているレッスンはありますか。
関本昌平先生のレッスンは、音の出し方、色彩感や空気感の作り方、音の紡ぎ方、間の取り方など、ピアノの奥深さや音楽の素晴らしさを心の底から感じられるレッスンです。先生が隣で弾いてくださる演奏や、数々の言葉に、まるで魔法にかけられたような感覚になります。
ある日のレッスンで、「花音ちゃんの思い描く響きの動きをもっと自由にデザインして欲しい。発想力、想像力をもっと持って」というお言葉をいただいたことがあります。自分自身で描く音楽だからこそ人に伝わるものがある。受け身ではなく、自分の内面から溢れ出る想いをピアノを通して発信していきたいと思うようになりました。
これからの目標、将来の夢は何ですか。
もっともっといろいろな経験をして、いろいろな景色を見て、そういうもの一つ一つを音楽に繋げて自分が思い描く理想の音を紡いでいくことができればと思います。私自身が、これまでにたくさんの演奏家の方々から感銘を受け、憧れを抱いてきたように、今度は自分の演奏で人に感動や夢を与えられるような、そんな存在になりたいです。
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