田中 梨瑚さん(B級金賞)~入賞者記念コンサート出演者インタビュー
- グリーグ:《ホルベルク組曲》より 第1曲 「前奏曲」 Op.40-1
金賞受賞おめでとうございます!今年のコンペティションの思い出をお聞かせください。
1回目の本選、自分では良い演奏ができたと思いましたが第1位を逃してしまいました。次の2回目の本選を間近に控え、切り替えてもう一度気持ちを作り直すのにとても苦労しました。時にはアドバイスを素直に聞き入れることができなかったり、練習から逃げてしまったことも、今となっては良い思い出です。また、コンペティションの期間中、遠隔地への移動のため学校を早退した時に担任の先生やクラスのお友達が玄関まで見送りに来てくれたことや、全国大会の演奏がYouTubeにアップされた時に担任の先生が給食の時間にクラスメイトの前で動画を流してくれたことが凄く心に残っています。
ピティナのコンペティションに出場されたきっかけを教えてください。
YouTubeでピティナ・コンペティションの全国大会の演奏を初めて見たときから、私もいつかYouTubeに自分の演奏がアップされる全国大会に出たい!と憧れていました。でも、4曲を同時に練習して仕上げることに自信が持てず、なかなか挑戦できずにいましたが、今年は絵美香先生が挑戦を強く勧めてくださいました。私もこれまでに挑戦してきたコンクールで少しずつ自信を持てるようになってきたことと、その結果に少し悔しい思いもあったこともあって、絵美香先生に背中を押してもらう形で、憧れの全国大会を目指して挑戦することを決めました。先生は妊娠中だったため、大事をとって全国大会への同行はできませんでしたが、出番の直前までテレビ電話を通して私に寄り添い、励ましてくれました。
学業と練習はどのように両立していますか。
普段はバランスを取るように取り組んでいますが、コンクールやコンサートの前はどうしてもピアノの練習に時間を使ってしまい、普段と比べて勉強がおろそかになってしまいます。特に今年は選曲から全国大会が終わるまでの期間ほとんど通信教育の教材を放置してしまい、コンペティションが終わってから、泣く思いで溜まった教材に取り組み、終わらせるのに冬休みまで半年以上もかかってしまいました。溜めてしまったことは反省ですが、途中で投げ出さずにやり切ることはできたので、なんとか両立はできているのかな、と思っています。
最近感動したことは何ですか。
今年はサントリーホールで辻井伸行さんのピアノとバイオリン協奏曲を、札幌コンサートホールKitaraでアンドラーシュ・シフさん、角野隼斗さん、そして私が第二指導を頂いている大平由美子先生のコンサートを生で聴くことができて、素晴らしい演奏や音にとても感動しました。また、私は最近「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」にハマっているのですが、その映画のテーマソングをオーケストラが演奏している動画をYouTubeで観てとても感動したので、ぜひ一度生演奏で聴いてみたいと思いました。
お住まいの地域の魅力をお聞かせください。
四季の変化がはっきりしていて、自然を身近に感じることができるのが魅力です。冬には、朝-20度より寒くなることもあるほどですが、雪が積もるので学校のお友達と休み時間にかまくら作りやそりすべり、雪合戦を楽しめます。体育の授業では、グラウンドに作ったスケートリンクでスピードスケートをしています。また、北京オリンピックで活躍した高木菜那さんと高木美帆さんの姉妹は、今私が通っている小学校が母校で、北京オリンピックが終わった後に学校をサプライズで訪問してくれました。一つのことに打ち込み続けるお二人とコンペティションの年に出会えたことは、私にとってとても素晴らしいことでした。
ピアノの他に頑張っていることがあれば教えてください。
身体を動かすことも好きなので、小さい頃から体操教室に通っています。体操教室では難しいことに挑戦するときは一発勝負が基本で、失敗しても同じ日にやり直すことはできません。体操教室の先生はいつも「次があると思わず、集中力を持って挑戦しなさい」とおっしゃっています。この経験は、同じく一発勝負のコンクールや、弾き直しができないコンサートに臨む気持ちを作るときにとても役立っていると思います。今年のコンペティションでは憧れの舞台に立つという目標を達成することができたので、体操教室でも、目標にしている跳び箱14段やバク転の連続技をできるように頑張りたいです。
一般 3,500円/ピティナ会員・学生 3,000円
- チケットはe+のみの取り扱いです。
- 当日券のお支払いは現金のみとなります。
- 感染対策のため、ご連絡先をお伺いする場合がございます。
- 混雑防止のため、開演前に余裕をもってご来場ください。
- 3歳以下の乳幼児同伴の入場はご遠慮ください。