川口 篤志さん(C級金賞)～入賞者記念コンサート出演者インタビュー

金賞受賞おめでとうございます！入賞者コンサートでの演奏曲について教えてください。

先生から、僕らしい曲とお勧めしていただいた曲です。「収穫」らしく忙しさを表現しているのですが、提示部はただ速いだけではなく躍動感や豊かさがあり、穏やかな空気が流れる中間部は提示部とは正反対に抒情的で美しく、初めて聴いたときに「これが弾きたい!!」と思いました。今まで弾いてきた曲の中で一番内容が深く、音色や表情を考えることに苦戦しました。年齢や曲のレベルが上がると、ただ弾けるだけではいけないという事に気付かされ、音楽と深く向き合う時間がより必要になってきたと感じます。

今年度のコンペティションの思い出をお聞かせください。

年長の時から毎年挑戦してきましたが、自分の思い通りにはなかなか行かず沢山悔しい思いをしてきたので、小学校最後の年こそ目標を達成したいと思いました。昨年までの母や先生に頼っていた部分をかなり減らして、自分で責任を持って曲と向き合う時間を増やしました。中学受験の勉強との両立は大変でしたが、最後までやり切れたことが今の自信に繋がりました。目標を達成できたのは、連弾に初めて挑戦したことがかなり大きかったと思います。ソロの練習で煮詰まってきても、連弾の合わせでお友達と練習できるのでいい意味でリフレッシュできました。お友達の素敵な部分を参考にしたり、一緒にソロの練習をしたり、お互いに意見や感じたことを言い合ったりして、一緒にソロも連弾も高め合えたからこその結果だと思っています。二人で、ソロも連弾も全国大会に出場ができた時は、ものすごく嬉しくて、全国大会の演奏も同じグループだったので最後の最後まで一緒に練習して舞台袖まで一緒でした。僕にとって、お友達の存在はかなり大きかったです。

ピティナのコンペティションに出場されたきっかけを教えてください。

母も小さい頃から挑戦していて、勉強になるコンクールだから受けてみたら？とお勧めしてくれたので、出場する事にしました。近現代では、新曲が毎年課題曲になるので楽しみの一つになっています。

いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。その理由はなんですか。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 です。憧れの反田恭平さんや、亀井聖矢さんの演奏を聴いて感激しました。コンチェルトの中でも、1番大好きな曲です。

学業と練習はどのように両立していますか。

塾に通う往復の時間がもったいないので、オンラインでも可能な塾で勉強していました。自分の都合がいい時間や場所で隙間時間に勉強できるのと、わからない所や聞き取れなかった所は配信期間中だったら何度でも見ることができるので、効率良く勉強できました。練習は、母のレッスンが終わってからしか出来ないので、今できることを考えてやっていました。

好きな音楽家、憧れの音楽家はいますか。その理由はなんですか。

亀井聖矢さん・佐渡裕さん・反田恭平さんです。亀井聖矢さんは、特級ファイナルで聴いた音色と音楽の面白さに感動したからです。佐渡裕さんは、スーパーキッズオーケストラ（SKO）を聴きに行って興味を持ち、その後SKOのドキュメンタリーをみた時に佐渡裕さんのお話が興味深くて、共感したところが沢山ありました。反田恭平さんは、佐渡裕さんと共演されているのを聴いてから大好きになりました。大好きな佐渡さんと反田さんの共演は、言葉に表せないくらいです。ショパン国際ピアノコンクールでの演奏を聴いて、さらに凄いと憧れるようになりました。反田さんの、ピアノや音楽に対しての考え方にもすごく共感します（サッカーが好きなところも）。

最近感動したことは何ですか。

特級ファイナルのサントリーホールで、亀井聖矢さんの演奏を聴いた時です。音色がものすごく綺麗で驚き、音色が綺麗なだけではなく音楽の構成が面白くて、ずっとワクワクしながら聴けました。

この舞台を経て、10年後、あなたはどんな人になっていたいと思いますか。

反田恭平さんのような、新しいことを開拓していき挑戦し続けるような人になりたいです。

練習が大変な時の気分転換の方法

外の空気を吸う事と、大好きなコナンの漫画を読んでリフレッシュしています。食べることが大好きなので、美味しいものを食べて気分を変えることもしています。