丸の内ミュージックフェス 開催レポート vol.6
東京駅をはさんで、丸の内口の新丸ビルと日本橋口のTokyo Torch Parkの2会場の5/3の様子をレポートします。丸ビルのツインタワーとして開館35周年を迎えた新丸ビルには、開館当時のアトリウムコンサートのレギュラーメンバーが大集合、再会を分かち合うステージとなりました。昨年2021年にオープンしたばかりのTokyo Torch Parkはビル群と青空がまぶしい野外ステージ!子どもたちが人気YouTuberピアニストと共演しました。
2011年3月まで丸ビル35階・新丸ビル3階アトリウムで定期的に開催されていたコンサートのレギュラーメンバーを中心に、ピアノソロ・連弾・ヴァイオリンとのデュオ、という多彩なプログラム。アトリウムの吹き抜けの空間が、生演奏の豊かな響きで満たされました。いまや内外で大活躍の実力派たちが、当時のスタッフもともに再会する懐かしいステージとなりました。
木管楽器オーボエ、クラリネット、ファゴットという、リード(仏:ダンシュ)楽器のトリオによる演奏が行われました。3名は読売日本交響楽団、東京交響楽団でも活躍するプロオーケストラ奏者の皆さんで、三人の息もぴったり!木のぬくもりを感じさせるような「トリオ・ダンシュ」の響きが新丸ビルアトリウムいっぱいに奏でられました。
しゅう/Shu Hosogai
TOKYO TORCH Parkの幕開けは、公募による子どもたちの演奏から。晴天の屋外ステージに置かれたハラミちゃんデザインの可愛らしいピアノで、「角野隼斗さんのようになりたい!」という小学2年生の「情熱大陸」、小学4年生男子ペアによる「眠れる森の美女」のしっとりとした連弾が響きました。後半はYouTubeやNHKのテレビ・ラジオ体操のピアニストとしても活躍するShu(細貝柊)さんによるステージ。キッズの観客も意識したジブリメドレーも心地よく風に乗り、その場のリクエストにも応えてくださいました。
プログラム
チャイコフスキー:組曲「眠れる森の美女」より序奏(連弾:中道敬介&大本悠貴)
ジブリメドレー
ピアソラ:リベルタンゴ
なで肩のモD(p)
2ステージ目には、遠方から駆けつけた祖父母への想いをこめた小学1年生、ピアノを始めた時から憧れだったという「小犬のワルツ」を披露した小学5年生によるステージ。後半にはYouTuber「なで肩のモD」の名で活躍中の塩崎基央さんが登場。軽妙なトークとともに超絶技巧を披露しました。リストの「ダンテを読んで」の中に、「ラ・カンパネラ」「マゼッパ」などの名曲、そしてピアノにちなんで「ハラミちゃん体操」まで盛り込んだメドレーに仕上げてくださいました。アンコールには「熱情」という贅沢なステージとなりました。
プログラム
ショパン 子犬のワルツ
ベートーヴェン:熱情
より多くの人が、ピアノにワクワクできる。
知らなかったピアノの魅力を再発見する。
ピアノの可能性をもっと広げていくための新たな取り組みが始まります。