第45回コンペ 入賞者記念コンサート 出演者インタビュー 大石葵さん
- ショパン:ワルツ 第7番嬰ハ短調 Op.64-2
一昨年のA1級金賞に続いて、B級の金賞おめでとうございます。「時代に応じた弾き方と曲の物語を想像して弾けた」とのことですが、本番までにピアノの弾く以外に行った事があれば教えてください。
まず、石井なをみ先生のレッスンでは時代背景や弾き方、場面ごとのキャラクターをいつも楽しくお話しして下さいます。その内容からメヌエットの踊りの動画を真似てステップを踊ってみたり、アナウンサーになりきって強弱や注意する場所を実況中継しながら弾いたり、物語を作って喜怒哀楽の変な顔をしながら弾いていました。
本番でも習慣で変な顔になりそうで大変でしたが…(笑)
「人の心に響くような演奏ができるように大好きなピアノを楽しんでいきたい」とのことですが、今までに葵さんの心に響いた演奏にはどんなものがありますか?
幼稚園の頃、身近にいたお兄さんが毎年連続でピティナの金賞に輝いていて、その全国大会の生演奏と動画を聴く機会がありました。それがピアノ曲を好きになる「きっかけ」でもあり、心に響いた演奏だと思います。
母に頼んで、毎日のように全国大会の動画を車中で聴いていたのですが、子守唄のように心地良過ぎてすぐに寝ることもあったそうです。お兄さんが作ってくれた折り紙も大切にしています♡。やっと、その当時のお兄さんの年齢に近づいてきたので、その曲をそろそろ弾けるのではと楽しみにしています♪
思い出のレッスンはありますか。
初めての石井なをみ先生のレッスンは6歳の時で孫のようだと言って可愛がって下さいました。今まで一度も怒られたことがない楽しいレッスンです。 印象に残っているレッスンは、ハノンの移調の際に「今日はBdur、あっかんベー(B)」のように調ごとに毎回笑わせてくれる事と、この和音はドラえもんの「ドコデモドア」でくぐり抜けたら違う世界に行くんだよ〜ホワンホワンホワン〜です。貴婦人やドラえもん、そして関西のおばちゃんまで色々なキャラクターが出てくるレッスンの思い出は、大きくなっても忘れられない大切な宝物です。
今年度の コンペティションの思い出をお聞かせください。
七夕で「全国大会に行けますように」と一緒にお願いをして頑張ってきたお友達と東京で楽しく過ごせたことや、結果発表の翌日が石井先生のお誕生日で「ハッピーバースデー」を歌って動画を送ったら「一生の宝物♡」と2日続けて喜んでもらえたことが嬉しかった思い出です。
今年度の演奏曲(課題曲)はどのようにして選ばれたのでしょうか。
先生と相談して選びました。「魔女たちの踊り」と「ひばりのうた」で少し迷いましたが「ひばりのうた」の方が、私にあっているとアドバイスして頂いたのと、小鳥さんが大好きだったので「ひばりのうた」に決めました。
いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。
たくさんありますが…メンデルスゾーン/信頼Op.19-4 と、フォーレ/即興曲Op.84-5 です。 理由は、幼稚園の時に憧れのお兄さんが全国大会で弾いていた動画を子守唄がわりに毎日聴いていたからです。そろそろ弾いても大丈夫か先生に聞いてみようと思っています。
学業と練習はどのように両立していますか。
両立はできていないのですが、ピアノが忙しい時はお勉強を少なくして、お勉強が忙しい時はピアノの練習を少なくして 、直前の夜遅くまで眠たい〜とブツブツ言いながら頑張っています。
ピアノを弾いていて良かった、と思う瞬間はどんな時ですか。
ホールに響く音がキラキラして綺麗だと感じた時です。
最近のマイブームは何ですか。
春秋はキャンプや釣りにテニス、夏は海水浴と好きな事はたくさんありますが、今は冬なので「スキー」が大好きです。