山本 典子さん(Cカテゴリー2位) グランミューズ部門入賞者インタビュー

GrandMuse
第48回 ピティナ・ピアノコンペティション
グランミューズ部門
入賞者記念コンサート
出演者インタビュー
山本 典子さん
Cカテゴリー2位
大阪芸術大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。同大学演奏学科非常勤副手を経て、現在はピアニストとして各地イベントや企業パーティ、幼稚園や小学校の音楽鑑賞会、高齢者講座と多岐にわたり活動。ピティナ・ピアノコンペティション グランミューズ部門 第38回A2カテゴリー、第48回Cカテゴリー、全国大会第2位。第25回ショパン国際ピアノコンクールin ASIAアジア大会S部門金賞。第24回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。他受賞歴多数。新名星子氏、巖文子氏、奈良井巳城氏に師事。

コンペティション演奏曲目

徳山 美奈子:《ムジカ・ナラ》Op.25

入賞者記念コンサート演奏曲目

パスカル・ヒメノ:演奏会用リズムエチュード 第1集 3.ボレロ 6.フィナーレ


インタビュー

コンペティション出場の動機を教えていただけますか?

この10年、お仕事でたくさんの演奏の機会をいただけるようにはなりましたが、なかなかクラシック曲をソロでしっかり人前で弾くことがなく、ついその有難い環境の中で自分なりの音楽で過ごしてまいりました。 しかし後進の指導をする立場として、私自身も指導を受けて日々成長し続けないといけない。と思い始めておりました。 60歳という節目の年になって今出来る事やりたい事を考え始めました。まず大学時代にお世話になったピアノの恩師と高齢の母に感謝の気持ちを込めて大好きな曲『バラード1番』を届けたく、ショパン国際ピアノコンクールインアジアを受験しようと思い立ちました。 ところが最初のドから行き詰まり、数年ぶりに『先生!!バラ1の最初のドで悩んでいます』と奈良井巳城先生にご連絡をさせていただきました。そしたら『バラ1どーしました笑?一緒に考察していきましょう』と先生は温かくレッスンを引き受けてくださいました。先生のおかげでショパン国際ピアノコンクールインアジア大会で金賞をいただき、大学時代の先生にCDでバラード1番の演奏も聴いていただくことが出来ました。無事に披露演奏会も終わりましたが、レッスンの継続をお願いした私に、先生は新曲をご提案くださりピティナも受けてみては?と勧めてくださいました。

コンペティションの選曲理由を教えていただけますか?

先生に勧めていただきこの曲と出会いました。3月から譜読みを始めて4ヶ月での本番と、あまりに短い準備期間で最初は不安でしたが、曲があまりに素敵過ぎて、実際に奈良の東大寺の鐘の音を聞きに行くほど『ムジカナラ』の大ファンになりました。

レッスンには通われていますか?また先生はどんな方ですか?

先生のレッスンは『パッション』に満ち溢れていて、レッスン室に曲の情景が浮かび上がるほど一言一言が心に響きます。 情に厚くとても温かいお人柄の素敵な先生です。

お仕事、学業ではどんなことをされていますか?

企業パーティや地域のイベント、ウエディング演奏、高齢者向けの講座、児童発達支援センターの音楽療育や幼稚園小学校の音楽鑑賞会での演奏をしています。後進の指導は今年で42年目になります。

ピアノ以外にご興味があることは何ですか?

NO DOG 、NO LIFE

小学1年生の時に捨てられていた子犬を拾って飼って以来、私の側にはいつも犬がいます。2頭目も公園で保護した子。3頭目は放浪していた子。4頭目は愛護センターで殺処分寸前のところを保護された子。そして今一緒に暮らしている愛犬チャムは赤城山で生まれた野犬の子です。無償の愛でいつなんどきも支え勇気付けてくれて、共通の言語はなくても心通わせ理解してくれる、犬達は私にとってかけがえのない大切なパートナーです。先住犬じろうとの日々をきっかけに『わんNOTE』の名前で保護犬猫プロジェクトを立ち上げ、チャリティコンサートを実施すると共に合唱曲を作りました。コロナ禍の時には『チャムチャムチャンネル』の名前でYouTubeチャンネルを作り保護犬の事を少しでも知っていただきたく日々の暮らしをアップしています。息子が奏でるトイピアノと愛犬チャムの卓上ベルのコラボ『ピアニストと保護犬のGWの過ごし方』では19万いいねをいただきミュージックステーションや各放送局の朝の番組でも取り上げていただきました。少しでも多くの方々に保護犬猫の存在を知っていただけると嬉しいです。

普段はどれくらいピアノを練習されていますか?頻度、場所、時間などお聞かせください。

コンサートやイベント、講座などでは、編成が違ったりお客様の年齢層が違ったりリクエストがあったりですので、様々なジャンルの数多くの楽曲に取り組みます。そのため毎日ピアノには触れて何かしらの曲を練習しています。専属で入っている仕事先のレストランではピアノソロのBGMを一日90分弾いています。

ピアノを演奏する際に心掛けていることは何ですか?

作曲家に敬意を表して、一音一音を大切に、心を込めてピアノと向き合うこと

グランミューズ部門のへの参加は、ありがたいことに年々増えています。大人のピアノ学習の継続的な発展のため、グランミューズ部門へ初挑戦を検討している方へメッセージをお願いします。

10年前、ある本番でピアノソロを弾くことになったのですが、当時レッスンに通っておらず、大学時代に師事していた先生も遠く離れて関西にお住まいだったため、本番を目前に、コンクールを受けて審査員の先生方から講評をいただき、それを参考に練習をしようと思い立ち、右も左もわからない状況で年齢別に受験出来るピティナ・ピアノコンペティションにエントリーいたしました。全国大会で2位をいただき、その賞状のサインを拝見して、飛び込みで奈良井巳城先生にレッスンをお願い致しました。 素晴らしい先生と出会えたこと、同世代で同志のお仲間に出会えたこと、このコンクールを機に私のピアノライフはさらに充実したものになりました。最初の一歩を踏み出すのには戸惑いや不安もありましたが、挑戦して本当に良かったと思っています。

▼コンサート詳細はこちら▼
2024年度 グランミューズ部門入賞者記念コンサート
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