レポ:1/10 横浜市立谷本小(海野春絵pf・海野幹雄vc)
横浜市立谷本小学校では、2014年度から毎年、地元神奈川県出身のピアニスト海野春絵さんとチェリストの海野幹雄さんのお2人が4年生を対象に学校クラスコンサートを開催し続け、今年度で10周年を迎えました。
小学4年生と言えば10歳になる年。つまり、10年前初めての学校クラスコンサートを体験した子たちが、今年20歳を迎えるのです。
10周年を記念して、お2人と、学校の音楽の先生よりメッセージをいただきました。
谷本小学校のクラスコンサートを始めて10年が経ちました。
ちょうど10年前は小4の長男が赤ちゃんで、私の母に子守りをしてもらいながらクラスコンサートを行った記憶があります。小2の次男が赤ちゃんの時はピアノの生徒の親御さんにみてもらったり、子育ての記憶と共にある特別な小学校になっています。
谷本小学校も創立150周年ということを伺いました。おめでとうございます。
1874年に設立されたということは、ちょうどサン=サーンスが生きていた頃でもあり、テレビもスマホもない時代でした(1835年〜1921年)。いつも白鳥を弾く前にそのお話をするのですが、今回は学校の150周年とからめたせいか、より身近なこととして想像してくれたような気がします。
これからも谷本小学校でクラスコンサートができることを楽しみにしています。
今年度もお世話になりました。プロのキラキラした音の演奏ももちろんすてきですがそれだけでなく、楽器の構造上のお話をしてくださったり、ピアノの中を見せてくださったり、手拍子で演奏に参加させてくださったりと、子どもたちを飽きさせない・ひきつける工夫のちりばめられた楽しいコンサートです。
最後にはピアノとチェロの伴奏で一緒に歌を歌い、質問コーナーもあり短い時間ながら濃い内容に子どもたちの満足そうな笑顔が印象的でした。
チェロのお話の中で、好きな個所がいくつかあって、「弦を半分にしていくとオクターブずつ音が上がっていく」実演をしてくださることと、指を滑らせて弦をだんだん短くしていくと音が上がっていくことの実演、ほんのちょっと指が傾いても違う音になってしまうことの実演をしてくださるときの、児童の驚きの表情や思わず声が上がってしまう様子などがいつも楽しいです。
なかなか学校の授業の中では、弦楽器の話をしてあげる機会が無いので、貴重な時間だなと思います。これからもよろしくお願いいたします。
本校に毎年来てくださり、今年で10年目を迎えました。着任して前任者から引き継ぎ、私にとっては4回目の開催となります。
45分という短い時間ながら子どもたちの興味関心をしっかりとひきつけ、毎回充実した、心が安らぐ時間を過ごさせていただいていると思います。
海野さんの演奏やお話に子どもたちが驚き感心し思わず感嘆の声が漏れ笑顔がこぼれる、この時間が私は大好きです。
音楽という懸け橋のもとにこれからも素敵な時間を共有し続けることができたらうれしいと思っております。
本年もありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。