岸田衛さん&松隈有咲さん(Dカテゴリー1位) グランミューズ部門入賞者インタビュー
入賞者記念コンサート
ラヴェル:《高雅で感傷的なワルツ》より 第1、2、4、7曲
篠原 眞:思い出のはじまり
佐々木 邦雄:大洋の鼓動
少し前のことになりますが、コンペティションでご入賞されたときのお気持ちをお聞かせください。
今年で3回目の参加、そして一昨年、去年とありがたいことに2年連続1位をいただいていたので3連覇がかかっているというプレッシャーの中での挑戦でした。初めの年はただ楽しく弾いていたのが、本番を重ねていくうちに、ソロとは違うアンサンブルならではの難しさや怖さを知り、今回は常に緊張との戦いの中での演奏となりました。手汗が止まらなかったり、手が震えたり、集中できなかったり・・・。演奏が終わった後はいつも反省ばかりだったので、表彰式で1位と聞いた時は、ほっとしたのを覚えています。
コンペティション出場の動機を教えていただけますか?
昔から参加して慣れ親しんできたという事と、全国から参加者がいて様々な曲を聴けるからです。
レッスンには通われていますか?
通っています。大学の時にお世話になった先生に今もレッスンをしていただいています。
お仕事、学業ではどんなことをされていますか?
2人とも、常に音楽と関わる仕事をしています。そのため、いつでもピアノに触れることができるのは、とても有り難いです。
ピアノ以外にご興味があることは何ですか?
おいしいものを食べたり、飲んだりすることです。
普段はどれくらいピアノを練習されていますか?頻度、場所、時間などお聞かせください。
今年はお互いに仕事が忙しく、練習時間も今までより少なかったです。基本的には仕事終わりのヘトヘトな状態でスタジオ練習を2・3時間していました。時には、即興演奏をしたり、おしゃべりだけで練習にならなかったりしましたが、それも2人にとっていい息抜きでした。その時にできることをやって、後は常に録音を聞いて個人練習に取り組んでいました。
好きな作曲家、演奏家、曲についてお聞かせください。
アストル・ピアソラ
「オブリビオン」「アレグロ・タンガービレ」
初めて連弾で取り組んだ楽曲です。大変思い入れの深い曲です。どちらも性格の違う楽曲で、一方は、儚い中に強さが折り重なり、一方は熱く情熱的な楽曲です。そのどちらも表現することが得意だった私たちの良さが最大限に生かされた楽曲でした。
ピアノを演奏する際に心掛けていることは何ですか?
その曲の良さを、自分たちらしさも交えながら演奏することです。また、緊張や本番ならではの気持ちの高揚で、練習とは少し違った歌い方をしてしまう時もありますが、それもアンサンブルの面白さだと思います。相手の息遣いやその時の音の響きなど最後まで聞いて、調整しています。
入賞者記念コンサートへの意気込みを一言お願いします!
とにかく楽しく!自由に!いきたいです♪
グランミューズ部門のへの参加は、ありがたいことに年々増えています。大人のピアノ学習の継続的な発展のため、グランミューズ部門へ初挑戦を検討している方へメッセージをお願いします。
新たな曲、新たな自分と出会えるのがコンクールだと思っています。周りと、そして何より自分自身と切磋琢磨しながら表現する楽しさを、このピティナで味わってほしいと思います。