手塚まどかさん(A2カテゴリー1位) グランミューズ部門入賞者インタビュー

GrandMuse
第47回 ピティナ・ピアノコンペティション
グランミューズ部門
入賞者記念コンサート
出演者インタビュー
手塚まどかさん
A2カテゴリー1位
東京都出身。洗足学園音楽大学音楽学部ピアノ科卒業。第17回南関東ピアノオーディションピアノソロ部門(指導者Maestro部門)最優秀賞、併せて神奈川県教育委員会教育長賞。第13回全日本ピアノオーディション全国大会 金賞。第46回ピティナ・ピアノコンペティショングランミューズ部門A2カテゴリー全国決勝大会入選。第25回万里の長城杯国際音楽コンクールピアノ部門一般の部B 第3位(1位なし)。第47回ピティナ・ピアノコンペティショングランミューズ部門A2カテゴリー全国決勝大会 第1位。手塚ピアノ教室主宰。現在、加藤明子氏に師事。

コンペティション演奏曲目

ピアソラ:《アディオス・ノニーノ》

入賞者記念コンサート演奏曲目

徳山 美奈子:ムジカ・ナラ Op.25


インタビュー

少し前のことになりますが、コンペティションでご入賞されたときのお気持ちをお聞かせください。

本当に信じられない気持ちで、友人に入賞者のところに名前があるか何度も確認してもらったほどです。何年もチャレンジし続けてきた思いが報われた瞬間でした。

コンペティション出場の動機を教えていただけますか?

ピアノを弾く立場としても指導者としても、勉強し続けていたいと思ったからです。

コンペティションの選曲理由を教えていただけますでしょうか?

始めに先生から勧めていただい時には、情熱的な曲は自分の心の内をさらけ出すようで抵抗があったのですが、曲と向き合えば向き合うほど、ピアソラの人間性や亡くなったお父さんへの深い愛や悲しみを感じるようになり、もっとこの曲の良さを実感したいと思い本番にのせようと決意いたしました。

レッスンには通われていますか?

平均すると1ヶ月に1〜2回程度、本番前は詰めてレッスンしていただくこともあります。加藤先生はいつも情熱的で愛に溢れたレッスンをしてくださいます。本番前にいただくアドバイスや励ましには心から救われますし、先生の一瞬で引き込まれるような素晴らしい演奏で感性が磨かれ、レッスンでは常に新しい音の色が増えていってる気がします。

お仕事ではどんなことをされていますか?

自宅でピアノ教室を開いており、幼児から大人の方まで幅広い年代の生徒さん達と日々楽しくレッスンに励んでいます。

ピアノ以外にご興味があることは何ですか?

大学の時に陶芸サークルに入っており、手びねりやロクロの技法を教わったので、また時間ができたらお教室に通いたいと思っています。自宅のピアノ教室で使用しているレッスンシールを集めるのも好きです。

普段はどれくらいピアノを練習されていますか?頻度、場所、時間などお聞かせください。

なるべく1日3時間は練習するようにしているのですが、本番前は時間の許す限りピアノに触れています。普段は自宅のグランドピアノで練習していますが、音が出せない時間帯、譜読みや暗譜の確認の際は電子ピアノを使用することもあります。

好きな作曲家、演奏家、曲についてお聞かせください。

好きな作曲家は何人かいるのですが、ドビュッシーは私のクラシックの扉を開いてくれた作曲家でもあり、とても大切に思っています。初めて聴いた時は、異国情緒を感じさせる音階や、色彩豊かな和音に心を奪われたのを覚えています。作品の中に漂う空気感が心地良く、まるでその場に立っているような感覚に陥って演奏ができるのも魅力的です。中でも「ヒースの茂る荒れ地」や「水の反映」は、人生の節目で弾くことが多かったので思入れがあります。

好きな演奏家は、マルタ・アルゲリッチとアンドラーシュ・シフです。

ピアノを演奏する際に心掛けていることは何ですか?

緊張すると音楽以外のことを考える癖があるので、本番ではピアノの音に集中し、曲に対する想いや自然に溢れてくる感情を大事にするようにしています。

入賞者記念コンサートの曲目の選曲理由を教えてください。

前回のピティナの全国大会でこの曲を弾かせていただいたのですが、自分の未熟さが出てしまってこの曲の素晴らしさを伝えきれなかった無念さがありました。だからこそ、このような素敵な場を設けていただいたことで、もう一度1年前の自分と向き合いたいと思いこの曲にいたしました。

入賞者記念コンサートへの意気込みを一言お願いします!

自分に関わってくださった全ての方に、感謝の気持ちを込めて演奏したいと思います。

グランミューズ部門のへの参加は、ありがたいことに年々増えています。大人のピアノ学習の継続的な発展のため、グランミューズ部門へ初挑戦を検討している方へメッセージをお願いします。

皆さんそれぞれが音楽に対する思いを抱えながら切磋琢磨している中で、いい刺激をもらいながら頑張ることができています。結果は必ずついてくるものであって時には落ち込むこともありますが、それを乗り越えた時に、チャレンジした人にしか得られない学びや達成感があると感じています。

▼コンサート詳細はこちら▼
2023年度 グランミューズ部門入賞者記念コンサート
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