レポ11:番外編~北村明日人さん&共演キッズたちの感想(LJF丸の内)

ラ・フォル・ジュルネTOKYO2023 丸の内エリアコンサート
開催レポート Vol.11(番外編)

今年のキッズ企画では、2022ピティナ特級グランプリ北村明日人さんとステージで共演したい!という子どもたちを公募しました。5月6日(土)新丸ビル丸の内オアゾにて、小学1年生から中学3年生までの合計16名のキッズたちと北村さんとの共演ステージが繰り広げられました。「子どもたちと直接共演することで、音楽のつくり方、楽しみ方を伝えたい」という北村さんの強い想いに支えられた企画。子どもたちには何が伝わったのでしょうか。子どもたちからの感想とメッセージをお届けします。(一部抜粋です)。

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北村明日人さん&キッズたちの感想
世界的にも広くご活躍される中、まだ何もわからない娘と共演できる機会をいただき、大変感謝しております。娘は昨日からずっと、本番の動画を何度も何度も見ています。そして、いつもに増して、よくピアノに向かっています。本当に何にもかえがたい、貴重な経験をさせていただきました。親子共々、北村さんの演奏の素晴らしさだけでなく、優しいお人柄にも惹かれて、大ファンになってしまいました。(武藤芭奈さん/小2)
伴奏のパートをアレンジしてくれてありがとうございます。とてもきれいでした。どうしたらあんなにきれいな音で弾けますか?明日人さんのコンサートにも行きます。頑張ってください!(李光さん/小2)
息子はいつもステージではとても緊張して、終わってからもあそこが上手く弾けなかったと気にすることが多いです。しかし憧れの北村さんから「楽しんだらいいんだよ」とお言葉をいただけたことで、「今までで一番楽しかった!」と興奮気味に話してくれて大変嬉しく思いました。「もっと上手になってまた北村さんに会いたい!」と帰ってから早速ピアノ練習もしていました。(母)
「わらの中の七面鳥」は、いつもはわらの中で七面鳥が踊ったり悲しんだりする様子をイメージしていましたが、今回はもっと自由に羽をバタバタするとか、追いかけられて、泣いているけど、食べられちゃって、おいしかったごちそうさま!!というイメージになりました。最後のフレーズの「ごちそうさま!!」の息がピッタリ合って、最後は「完璧だった」と言われてうれしかったです。私も明日人さんみたいにキラキラした音色で弾けるようにがんばります。(石渡花音さん/小6)
リハでは、北村さんのアドバイスで音色が急に変わって驚きました。いつもは合わせることだけ意識して弾いていますが、今回は色々といい意味で気にせず、楽しく!!生き生きと!ノリよく大胆に弾けていました。(母)
沢山の観客に囲まれ、ピアノから溢れ出る温かな音色に支えられて、気持ちよく演奏することができました。明日人先生に優しく教えてもらったのが嬉しかったです。またいつか一緒に弾いてもらえるように練習頑張ります。(山田諒さん/小2)
子どもたちが伸びやかに演奏する姿を嬉しく拝見しました。明日人先生のピアノの音質、音色、表現の宝箱が大きく、演奏が大好きで、お会いできる日を楽しみにしておりました。(母)
リハーサルで初めて明日人さんの隣で演奏を聴いた娘はとにかく驚いたそうで、セコンドの明日人さんの音の方が低く小さいはずなのに、自分の耳に届く音の響きにも、遠くまで響く音にもびっくりしたと話していました。本番では、大勢のお客様の前でとても緊張していましたが、明日人さんの笑顔と楽しそうなお姿に、娘も一緒に演奏を楽しむことができたそうです。明日人さんは今まで動画などで拝見していた通りの素晴らしい演奏とお人柄で、この方とならきっと素敵な演奏になると、安心してステージへ送り出せました。ありがとうございました。(青木咲環さん/小6)
北村さんの音が素敵でした。全部の音に拘りを持って演奏されていて、自分もそういう風に弾けるようになりたいと思いました。北村さんからの「長調は音を遠くへ飛ばすイメージ、短調に変わる部分は耳の位置が変わって遠くで聴く感じで」「プリモが伴奏になるところはフカフカのベッドに寝かせるように柔らかく」などといったアドバイスが印象的でした。(望月結衣さん/中2)
北村さんと隣に座ったときはドキドキしましたが、一言いただいたアドバイスで音が変わったように思います。ピアノの練習は辛いときもありますが、また頑張っていきたい!!と思いました。また連弾できたら良いです。(竹内奈々歌さん/小5)
北村さんの弾く音はいつも本当に綺麗で、隣で弾いて下さる最初の第一音から楽しみにしていました。本番は私のリズムが乱れてしまうところがあったけれど、完璧にあわせてくれて、本当にすごいなぁと思いました。一緒に弾くことができて、とってもうれしかったです。(秋野智咲さん/小2)
昨年初めてお会いしてから、娘は「北村さんのようなピアニストを目指したい」と言い、北村さんが弾いていらしたベートーヴェンを練習するようになりました。当日の充実した時間に加え、娘の目標感や日々の練習へのモチベーションにも良い影響があると感じております。(母)
尊敬する北村明日人さんと並んで演奏できてとても嬉しかったです。またこのような機会があったら、とても嬉しいです。僕も明日人さんのようなピアニストになれるように、練習がんばります!大大大好きです!(松尾航介さん/小3)
本番以外にも人前で行うリハーサル、短時間での連弾の合わせなど、初めてのことをたくさん経験できました。憧れの北村さんの隣では最大限の集中力を発揮する様子に、息子の違った一面を見ることができました。今回の経験は、息子のピアノ人生において大きな糧となったと思います。(母)
北村さんと連弾で共演できることを、とても楽しみにしていました。本番は緊張していましたが、北村さんと一緒に弾き始めたら、楽しくなりました。北村さんのように、きれいな音で美しく弾けるようになりたいです。また一緒に連弾したいです。(柴谷花香さん/小3)
北村さんと連弾という貴重な経験は、娘のピアノ人生の中でも、思い出深いものになったと思います。北村さんの伴奏は、その曲に合わせてとっても素敵な演奏でした。娘は楽しく演奏出来たと話しています。北村さんとのお喋りも楽しかったようです。(母)
昨日は憧れの北村さんと一緒に演奏出来てとても嬉しかったです。ちゃんと弾けるかなとすごくドキドキしていましたが、北村さんのおかげで楽しんで弾けました。北村さんの音を間近で聴いて、すごくきれいでたくさんの音色があって感動しました。私も素敵な音色がたくさん出せるようにこれからも頑張ります。(田仲梨紗さん/小4)
短期間で素晴らしくアレンジしていただいて、娘はとっても感動しておりました。娘に「どんなことを思って弾いたの?」と聞きましたら、「北村さんの音がとても素敵でうっとりしてたの」と返ってきました。キッズの音と一体化するように溶け込むように演奏されていて素晴らしかったです。お人柄溢れる大変魅力的な演奏でした。色々なジャンルの曲を様々な音色で多彩に演奏されていて、大変惹き込まれました。今日の経験は私達にとって一生の宝物です。(野津山日奈子さん/小1)
憧れの音楽祭に明日人先生と出演させていただけて本当に本当に嬉しかったです。先生との時間は音楽が平面から立体になっていく感じがして、こうやって作っていくんだな、とお勉強になりました。8歳の蓮にとって一生の思い出に残る宝物の経験になりました。(近藤蓮くん/小3)

昨日は人生に一度しかないような経験をさせていただいて、本当にありがとうございました。北村さんの音は、とてもカッコ良くてキレがあって、私もこんな音をだしてみたいと思いました。無理かもしれないけど、少しずつ頑張ります。北村さんと楽しい演奏が出来ました。(木村咲瑛さん/小5)

ラフォルジュルネには毎年遊びに来ていて、今年は聴くだけでなく、出演もできてとても貴重な経験でした。他のみなさんの演奏も楽しかったです。貴重な共演をさせていただき、ありがとうございました。とても気持ちよく演奏できました。またいつか一緒に演奏したいです!(渡部晃世くん/小6)
小さな子供さんたちに紛れて、どうかな?と思いましたが、もう来年は高校生、出られない!と思い、応募しました。練習期間が短く不安でしたが、北村さんの伴奏に支えられて、リハから何回か弾くたびに、本人も北村さんに引っ張られ、同化し、どんどん音楽が変わっていくのにびっくりしました。北村さんの才能を間近で感じて、本人もとてもやる気になったようです。(山本響斗くん/中3)
北村明日人さんインタビュー

小学1年生から中学3年生まで、クラシックな連弾からジャズアレンジ、ポップス、ヴァイオリンデュオまで、様々なジャンルを16曲共演していただきましたが、いかがでしたか?

楽器も作曲時代もバラバラの曲を一気に演奏しましたが、共演してくれたキッズそれぞれの演奏者がこの舞台・作品にかける思いが強く、自分も熱量をもって最後まで楽しむことができました。

北村さんがアンサンブルをする時に心掛けていることは何でしょうか?

自分の音を近くで聴きすぎないことですね。共演する相手が何をしているかを、まるで自分が弾いているかのような耳を使うことがとても大事かなと思っています。2人だったら2人の音がどこで交わるかだったり、音が飛んでいく方向をよく聴く、よく見る、ということが大事かなと思います。

一緒に共演することで、子どもたちに伝えたいことは?

伝えたいことの一つは、『音楽はその場で作り出す楽しみに溢れている』ということです。どの作品にしても作曲者がいて、何らかの感情の発露が作り出したものが音であり楽譜です。自分たちが演奏者としてその作品に向かう時に、音楽自身に込められているエネルギーを感じ取ってリスペクトを持って接することが必要です。

決して練習したものをなぞる舞台ではなく、舞台であってもその場にある音楽を感じ取って自由に作って欲しいと思っています。共演という機会を通して、自分なりの音楽との向き合い方や音楽をつくる楽しさを隣で感じ取ってもらえたら嬉しいです。


より多くの人が、ピアノにワクワクできる。
知らなかったピアノの魅力を再発見する。

ピアノの可能性をもっと広げていくための新たな取り組みが始まります。

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