レポ10:5/6丸の内オアゾ〇〇広場 チェロ/ピアノ/キッズ(LFJ丸の内)
ラ・フォル・ジュルネ東京2023丸の内エリアコンサート、最終レポートとなりました。丸の内オアゾ1階の〇〇広場(おおひろば)では、チェロとピアノの姉弟デュオによる美しい音色、そしてバラエティ豊かなキッズ9名が2022特級グランプリ北村明日人さんと共演するステージとで、賑やかにフィナーレを飾りました。
ラ・フォルジュルネ東京2023 丸の内エリアコンサート トップ
初夏の爽やかな風が心地よい丸の内エリアコンサート最終日。オアゾ oo広場は石川理史さん(vc) と石川悠子さん(p)姉弟がご登場です。前半はベートーヴェンの一度は耳にしたことある有名な小曲が演奏されました。ト調のメヌエットが始まると、清涼なピアノと柔らかなチェロの音にハッとします。「君を愛す」とシューベルトのセレナーデの歌曲2曲は歌声に代わりチェロが切々と愛を歌います。アヴェマリアは息を飲む美しさでした。後半はガラッと変わり重量級プログラム。理史さんが「大好き」と仰るハイドンのチェロ協奏曲は華やかさに溢れていました。ラストはベートーヴェンのチェロソナタに圧倒されました。
♪石川理史さんより:ベートーヴェンはどの曲も噛みごたえがある曲なので集中して演奏しました。前半は馴染みのある曲を揃えました。ハイドンはお祭りの晴れやかな気持ちで聴いていただければと思いました。
♪石川悠子さんより:久しぶりのLFJで街中に生演奏が鳴り響く中、演奏できとても嬉しく幸せです。客席も集中して聴いていただいたので、私達も音楽にのめり込むことができました。
プログラム
ベートーヴェン:ト調のメヌエット WoO.10-2ベートーヴェン:歌曲「君を愛す」WoO.123
シューベルト:歌曲「白鳥の歌」 D957より 「セレナーデ」
シューベルト :アヴェ・マリア
ハイドン:チェロ協奏曲 ハ長調 Hob. VIIb:1 第1楽章
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 Op.69 第1楽章
文:カイネ♪あのん(2022特級公式レポーター)
キッズ企画2公演目は、小学1年から中学3年までの9名のキッズたちが出演しました。ベートーヴェンの「4手のためのピアノソナタ」やシューマンの「エコセーズ」のような連弾のための曲から、ヘンデル、ギロック、ブラームスの連弾版、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」とベートヴェンの「エリーゼのために」はジャズバージョンでと、様々な連弾の魅力が伝わるナンバーが並びました。
プログラムの中ほどには、小学3年生によるバッハの「ヴァイオリン協奏曲第1番」、小学1年生が4つの楽器を駆使して共演する「ジブリメドレー」と、広場に響き渡る音ががらっと変わる場面もあり、観客の皆様も心から楽しんで聴き入っている様子でした。
子どもたちのバラエティ豊かな演奏に対し、北村さんは1人1人の音と空間でうまく響きが融合するように、と子どもたちの音に耳をそばだてながら音楽づくりをされているのが印象的でした。隣でその音を聴いた子どもたちからは「北村さんの音がきれいすぎてうっとり聴きながら演奏していた」「北村さんのようなカッコよくキレのある音が出せるようになりたい」と、大いに刺激を受けたようです。
♪北村明日人さんより:こちらでは9人と共演しました。最年少(小1)の野津山さんはピアノ・ピアニカ・鉄琴・鈴を1人でこなして素敵なジブリメドレーを演奏してくれました。最年長の山本くんはカッコいいジャズ風のエリーゼのためにを準備してきてくれました。ジャンルや年齢が偏らずにさまざまな音楽を楽しめた舞台だったと思います。
プログラム
1.秋野 智咲(小2)ヘンデル:ルジュイサンス(組曲「王宮の花火の音楽」より)2.松尾 航介(小3)ギロック:フラメンコ
3.柴谷 花香(小3)モーツァルト作曲・金益研二編曲:きらきら星変奏曲
4.田仲 梨紗(小4)ベートーヴェン:4手のためのピアノ・ソナタ Op.6 ニ長調 第1楽章
5.野津山 日奈子(小1)山里佐和子編曲:ジブリメドレー
6.近藤 蓮(小3)バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 第3楽章
7.木村 咲瑛(小5)シューマン:子供の舞踏会 エコセーズ
8.渡部 晃世(小6)ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番
9.山本 響斗(中3)ベートーヴェン:エリーゼのために〜ジャズアレンジ
より多くの人が、ピアノにワクワクできる。
知らなかったピアノの魅力を再発見する。
ピアノの可能性をもっと広げていくための新たな取り組みが始まります。