レポ5:5/4新丸ビル3Fアトリウム ピアノ/ヴァイオリン/木管五重奏(LFJ丸の内)
いよいよラ・フォルジュルネ本公演がスタート!音楽ファンが集う東京駅・丸の内エリアは街中が音楽祭!どの公演にも多くのお客様が集い、ラ・フォルジュルネの活気が4年ぶりに戻ってきたことを実感する1日でした。
ラ・フォルジュルネ東京2023 丸の内エリアコンサート トップ
鈴木舞さん(vn)、小林侑奈さん(p)によるミニコンサートは、ヴィヴァルディの「四季」より「春」第1楽章から始まりました。お昼の新丸ビルに差し込むあたたかい光とともに、ベートーヴェンの「メヌエット」、クライスラー「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」が優雅に演奏されました。ピアノソロのシューマン/リスト編曲「献呈」を挟み、クライスラー「美しいロスマリン」「愛の悲しみ」「愛の喜び」へ。ピアノ伴奏の上に、ヴァイオリンの旋律が丁寧に紡がれていきます。
次に、鈴木さんが使用されているヴァイオリンについて、製作者ニコロ・アマティや楽器の希少性の紹介がありました。その後演奏されたサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」では、そのヴァイオリンが放つ、美しいの一言では言い尽くせない響きが際立って感じられました。アンコールまで多様なプログラムで、ピアノとヴァイオリンの魅力が存分に伝わってきました。
♪鈴木さん・小林さんより:想像以上に多くの方々に足を運んでいただき、そして立って聞いていらっしゃる方も含めて集中して演奏に耳を傾けていただき、嬉しかったです。スタッフの方々にも演奏しやすい場を提供していただき、感謝申し上げます。 公演のお話をいただいてからコンサート当日まで短い時間での準備となりましたが、2人でこのような形で演奏することができて良かったです。
プログラム
クライスラー: 美しいロスマリン、愛の悲しみ、愛の喜び
リスト: シューマン「献呈」(ピアノソロ)
ベートーヴェン: メヌエット
クライスラー: ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン
エロイカ木管五重奏団、この日3公演目となる今回のミニコンサートは開始時間前には会場が満席になりました。「サウンド・オブ・ミュージック」から始まり、楽器紹介が行われました。それぞれの楽器の歴史や音が出る仕組みなど、次々に楽器にまつわる説明が繰り広げられます。お話に続いて「山の音楽家じゅんばん協奏曲」が演奏され、それぞれの楽器が実際の音を通じて紹介されました。 次に恒例の指揮者体験コーナー。会場から選ばれた方による指揮で「ラデツキー行進曲」が演奏されました。手拍子で参加する聴衆の姿も多く見られました。 最後は再び「サウンド・オブ・ミュージック」より「マリア」「ドレミの歌」「エーデルワイス」などがメドレー形式で披露されました。演奏後には、会場から拍手喝采が沸き起こり、大盛況のうちに幕を閉じました。
♪井上直哉さん(fg)より:多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。会場外でも数多くの方に足を止めて聴いていただき、大変嬉しいです。
プログラム
楽器紹介
指揮者体験コーナー「ラデツキー行進曲」
新丸ビル3Fアトリウムではこの日最後のミニコンサート。多くの来場者が訪れ、集中して演奏に耳を傾けます。最初は、秋川風雅さんによってベートーヴェンの「ピアノソナタ 第1番」から始まり、緊張感の中から弾むような音が繰り出されます。続いて、八木大輔さんは、J.S.バッハの「トッカータ ハ短調」とベートーヴェン「カプリッチョ 失われた小銭への怒り」を披露されました。演奏前には会場の天井が高く、教会のような響きに近いものが感じられるとお話しされていたように、2曲の演奏は会場の空間いっぱいに響き渡りました。その後、大学生活のエピソードなどを交えたトークがあり、最後は連弾でラフマニノフの「イタリアン・ポルカ」を演奏。聴衆からは惜しみない拍手が送られました。
♪八木大輔さんより:開放的な会場で弾けたことが新鮮でした。その会場の環境に合わせて演奏を変えていくことも大切だと実感しました。
♪秋川風雅さんより:このような会場で弾くことが初めてだったので、今回演奏の機会をいただき良い経験になったと思っております。多くの方々に演奏を聞いていただき、ありがとうございました。
プログラム
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第1番へ短調 Op.2-1(全楽章)
J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV911
ベートーヴェン:カプリッチョ 失われた小銭への怒り
ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ
文:飯島帆風(2022特級公式レポーター)
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ピアノの可能性をもっと広げていくための新たな取り組みが始まります。