第46回コンペ ソロ・デュオ部門 入賞者記念コンサート 当日のレポート
2023年3月26日(日)、第一生命ホール(東京・中央区)にて第46回ピティナ・ピアノコンペティション入賞者記念コンサートを開催いたしました。新型コロナウイルス感染症対策を施しながらも、ほとんど以前の通例に戻して開催され、前年度を8%上回る28,927組(予選のべ参加者数)の方々にご参加いただいた今回のコンペティション。その厳しい戦いを乗り越え、見事に入賞を果たした33組が、憧れの舞台で名演を繰り広げました。
第1部では、A1級以上の全級のソロ部門、連弾初級・中級ABの受賞者が勢ぞろいし、時代も地域も多種多様な選曲で彩り豊かな音色を奏でました。演奏後には舞台上で一言インタビュー。演奏曲の魅力などについて、疲れや緊張の中でもしっかりと話してくださる姿に、会場からあたたかい拍手が送られました。特級グランプリの北村さんが演奏を終えると、第1部の出演者全員が舞台上に上がり、にぎやかなカーテンコールを行います。解放感にあふれた笑顔を見せる皆様の中には、副賞のぴてぃにゃんのぬいぐるみを持参してくださった方も。YouTube生配信の視聴者に向けて全員で手を振り、盛況の中第1部は閉幕となりました。
第2部には、C級以上のソロ部門、連弾初級C・上級の金賞受賞者が集まり、雨もやみかけた夜の勝どきに個性豊かな音楽を響かせました。演奏でも舞台上のインタビューでも、率直な心境を吐露してくださる出演者の皆様に、会場からも盛大な拍手が返されます。ラストは特級グランプリ北村さんによるピアノ・トリオで、ホール全体がヴァイオリンとチェロ、そしてピアノの織りなす絶妙なハーモニーに満たされる時間となりました。アンコールとして、北村さんが今年度のコンペ課題曲からシャミナードの「牧歌」を演奏してくださり、興奮冷めやらぬ会場に穏やかな空気が流れます。第2部出演者によるカーテンコールで、この日最後の惜しみない拍手が送られると、計4時間半に及ぶコンサートは幕を閉じました。
あいにくの雨の中実施された今回のコンサートでしたが、前年を上回る数のお客様にご来場いただき、どなた様も笑顔で会場を後にされました。
またYouTube生配信も実施し、会場にお越しいただけなかった方も含めて多くの皆様にコンサートを楽しんでいただきました。
マスク着用が個人判断となることが政府から発表されるなど、徐々にコロナ禍から日常に戻りつつある昨今。今回も、関係者各位の感染症対策へのご協力により、安全かつ活気のある演奏会を開催することができました。
いよいよ新年度を迎え、新たなコンペシーズンが到来します。全国各地の熱意溢れる皆様のご参加をお待ちしております。