川口 篤志さん＆今田 椋さん(連弾初級C金賞)～入賞者記念コンサート出演者インタビュー

金賞受賞おめでとうございます！入賞者記念コンサートでの演奏曲について教えてください。

連弾の曲を色々聴く中で「化石」は、モチーフの変化に富んでいて、等身大で演奏できる曲だと思ったので決めました。有名な「キラキラ星」や「死の舞踏」など、6曲のモチーフが隠れていたり、ユーモアに溢れる曲です。「星のささやく夜に」は、情景が浮かぶ美しい曲で壮大さに心を打たれました。環境保全をテーマに書かれたと知り、地球の自然や宇宙など美しい世界や平和が、ずっと続いてほしいという想いを込めて演奏したいです。

入賞者記念コンサートへの意気込み

川口さん：念願の入賞者コンサートに出演することができて、とても嬉しいです。毎年、楽しみに聴いていたコンサートに出演できることになり、すごく緊張しますが、今までの色んな思いも込めて、楽しんで演奏したいです。

今田さん：憧れだったコンサートで皆さんの前で演奏できる事がとても嬉しいです。緊張しますが、全力で楽しんで演奏したいです。また、普段からYouTubeやコンサートなど聴くことも大好きなので、皆さんの演奏も楽しんで聴きたいです。昔から憧れていた「ピティナ入賞者記念コンサート」の舞台に立てる事が、本当に嬉しいです。

今年度のコンペティションの思い出をお聞かせください。

今田さん：全国大会に出場することがずっと夢だったので、結果が出た時は、電車の中なのに思わず嬉しくて涙が出てきました。全国大会では憧れのホールで演奏でき、本当に感激しました。ホールで弾いた音が、今まで聴いた事がないくらい美しい響きでワクワクしながら演奏しました。ホールに立ちピアノの美しい響きを聴いた瞬間に、今までの苦労なども全てが吹っ飛んで、最高に幸せな気持ちになりました。お教室でも仲間がソロも連弾も挑戦し、みんなで頑張っていたので、日々の練習で辛い気持ちになった時も、仲間がいるから一緒に乗り越えられました。

ピティナのコンペティションに出場されたきっかけを教えてください。

今田さん：お教室で上手な子達がピティナのコンクールを受けていて、自分も挑戦してみたいと思ったのがきっかけです。最初の年はコロナ禍で課題曲チャレンジだけ参加しましたが、譜読みも大変でした。毎年挑戦を続けていくうちに、自分がレベルアップしていると実感しています。連弾には今年初めて挑戦し、連弾ならではの音の豊かさや、合わせる難しさに苦戦しましたが、2人で練習というのも新鮮で、とても楽しかったです。これからも挑戦していきたいです。

いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。その理由はなんですか。

今田さん：ソロでは、ショパン：エチュードop.10-1です。ピアノを始めた頃に、アニメ「ピアノの森」で主人公が弾いてるのを聴いてから、いつか弾いてみたいと思っている曲です。連弾では、フォーレのドリー組曲です。憧れている森本隼太さんにフォーレにも連弾の曲がある事を聞き、いつか弾いてみたいと思いました。

学業と練習はどのように両立していますか。

今田さん：塾や他の習い事に通いながら、毎日の練習も頑張っています。器用なタイプではないので、コンクール等の本番前はピアノにだけ集中、テストの前はテストにだけ集中と、自分の中でバランスや何に集中すべきか考えるようにしています。

好きな音楽家、憧れの音楽家はいますか。その理由はなんですか。

今田さん：森本隼太さん、エフゲニーキーシンさん、反田恭平さん、藤田真央さん等、男性が多いですが沢山います。森本さんは7歳の時ピティナの公式YouTubeでE級全国大会の演奏を見た時からの大ファンです。情熱が伝わる演奏が大好きで、コンサートに行く時はファンレターを書いたりしています。

ピアノを弾いていて良かった、と思う瞬間はどんな時ですか。

川口さん：大きなホールで気持ちよく弾いている時や、演奏後、沢山拍手をいただけた時です。

今田さん：ピアノの音が美しくて感動して心がキューンと高まる時です。響きの良いホールでの演奏ではもちろんですが、普段の練習や全然弾けていない譜読みの時にでも、素敵な和音を弾くと心がときめきます。

最近感動したことは何ですか。

今田さん：森本隼太さんのコンサートで聴いたピアノの音です。コンツェルトもとても素晴らしいですが、今までで一番感動したのは浜離宮でのソロリサイタルです。色彩豊かで聴いたことがない沢山の音色にとても感動しました。

最近のマイブームは何ですか。

川口さん：算数の難解な図形の問題を解くことです。

今田さん：部屋の掃除です。気分転換にもなり、スッキリするとやる気が出ます。

この舞台を経て、10年後、あなたはどんな人になっていると思いますか。また、どんな人になっていたいと思いますか。

今田さん：以前、藤田真央さんのインタビューで、アルゲリッチさんやユジャワンさんの代役を急遽務めることになったという話を聞きました。代役を頼まれ本番まで2日も時間がない中、暗譜までやり切り、きっとプレッシャーなど想像もできないくらい大変だったと思うのですが、すごくイキイキと楽しそうにお話している姿を見て、凄いと思いました。まだ未熟な自分にとっては、このコンサートも大きな舞台で恐縮してしまいますが、この経験を経て、臆する事なく楽しんで精一杯を出し切れるようになりたいです。

お住まいの地域の魅力を教えてください。

川口さん：目黒といえば、桜です!!目黒川の桜はとても綺麗で、毎年の楽しみです。目黒のさんま祭りも有名です。友好都市である宮城県気仙沼市から送られてきたさんまを炭火で焼いて来場者に無料でふるまいます。

今田さん：僕が住んでいる品川区には、歴史のある寺院や神社などが沢山あります。特におすすめで好きなのは品川神社です。コロナ禍で中止になったりしていますが、沢山のお神輿が行き交う例大祭のお祭りは、旧東海道が賑わい活気が溢れます。品川神社で全国大会出場を祈願したことも叶いました。

学校で流行っていることを教えてください。

川口さん：何かのモノマネをする事です。

今田さん：フリスビーや人狼ゲームです。

好きな食べ物を教えてください。

川口さん：おじいちゃんの作る、鉄板で焼いたネギ焼きと焼きそばとお好み焼きです。

今田さん：いちご、すき焼き、トムヤムクンです。

ステージ衣装のお気に入りポイント

川口さん：お友達と一緒にお揃いで作ったスーツです。ステージはライトが当たって暑くなるので、あえて少し薄めの生地にしてもらっています。

今田さん：憧れのコンサートに2人で出演できる事になったので、お揃いのオーダースーツを作りました。体にピッタリでとても演奏しやすいです。

練習が大変な時の気分転換の方法

今田さん：走る、風船でバレーボール、散歩など、体を動かすようにします。

指導者の先生へ

今田さん：始めた頃は、あくびが出てしまうのんびりペースだった僕を熱心なご指導で引き上げて頂き、本当にありがとうございます。どうやったら美しい音を響かせるか、色々な方法で教えてもらうのがとても楽しいです。連弾では、2人で合わせた練習を尊重しつつ、方向性を示し引き上げて頂き、最後は最高のパフォーマンスができました。情熱溢れる先生だから、ここまで頑張ってこれたと思います。これからもご指導よろしくお願いします。

川口さん：僕は喜怒哀楽が激しいので、いつも先生にご迷惑をおかけしています。。今の僕にとってベストな方法は何か、をいつも根気強く提案してくださり、演奏技術だけではなくちゃんと心まで向き合ってくださいます。あたたかく見守ってくださる先生には感謝しかありません。ありがとうございます。

入賞者記念コンサートで楽しみにしていること

川口さん：憧れの入賞者コンサートで演奏できることが楽しみです。第一生命ホールで演奏できるのも初めてなので、すごくワクワクしています。オンラインでの表彰式が続いているので、入賞者の方とお会いできるのもすごく嬉しいです。室内楽では、SKOでコンサートミストレスをされていた落合真子さんも出演とのことで楽しみが倍増しています。

今田さん：憧れの第一生命ホールはどんなホールなのか、どんな音色のピアノなのか、初めてなのでとても楽しみです。僕は、演奏を聴くことも大好きなので、入賞者の皆さんの演奏を聴けることもすごく楽しみです。