開催レポート:みなとみらいフェスティバル

開催日程:2022年11月6日(日)
会場:クイーンズスクエア横浜1F「クイーンズサークル」(横浜市みなとみらい)
主催:Piascore 株式会社
共催:横浜アーツフェステバル実行委員会
協賛:横浜繊維振興会
後援:一般社団法人 横浜みなとみらい21/一般社団法人 横浜ライブエンターテインメント協議会/認定NPO法人 アークシップ/一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
制作:株式会社タクティカート
公式サイト
横浜音祭り2022公募サポート事業

2022年11月6日(日)にみなとみらいのクイーンズスクエア横浜で開催された「みなとみらいピアノフェスティバル」のレポートをお送りします。

今回、ご出演いただいた9名のアーティストの演奏は、大変素晴らしいものでした。それぞれには、横浜・みなとみらいらしい、このフェスティバルの想いに沿ったプログラムを組んで頂き、いつものコンサートとは違った雰囲気がありました。響きの良いクイーンズスクエアの隅々まで、ピアノやサックス、ヴァイオリンの美しい音色が鳴り響いていました。

横浜音祭りファンファーレの連弾演奏(三浦舞夏さん、山縣美季さん)

第1部と第2部では、作曲家の河野音弥さん編曲による「横浜音祭りファンファーレ(作曲:ヤン・ヴァンデルロースト)」が、連弾とサックス・ピアノにより演奏され、このフェスティバルの華やかな開幕を告げました。

プログラムは、ラヴェル「水の戯れ」、ショパン「大洋のエチュード」「舟歌」「バラード第3番」、矢代秋雄「夢の舟」などの水や海をモチーフにした楽曲、ガーシュウィン・ファンタジーのようなジャズの楽曲、フォスター「懐かしきケンタッキーの我が家」のように横浜の出来事(ペリーが黒船で浦賀沖に来航した1853年に出版)に関連した楽曲など、横浜・みなとみらいにちなんだ楽曲で構成しました。公演の終盤では、祭典ということで、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」(連弾版)が華やかに演奏されました。

2Fまで続く大勢のお客様に応える角口圭都さん、入川舜さん

また、協賛の横浜繊維振興会様のご協力で、横浜スカーフ販売会とアーティストへの着用をさせていただきました。ドレスにぴったりの横浜スカーフは、アーティストをより魅力的にしました。

ショパン作曲バラード第3番を熱演する黒岩航紀さん

他にも、YouTube / ニコニコ生放送での同時配信や、主催 Piascore の楽譜アプリを使った演奏中の楽譜表示など、遠方の方にもお楽しみいただける企画も実施いたしました。

運営スタッフは、1ヶ月前から稼働した「SNS投稿スタッフ」(兼当日スタッフ)と「当日のスタッフ」から構成されました。制作会社のタクティカート様の指示の下、スムーズな会場運営を行うことができました。
なお、アーカイブ動画については「みなとみらいピアノフェスティバル 2022」をYouTubeにて配信中です。

フィナーレはみんなで演奏
小池宏幸さんのコメント

「みなとみらいピアノフェスティバル」の主催を務めるPiascore 株式会社の代表

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

私には、横浜を音楽都市するという夢があります。その実現に向けて、まずは、横浜駅近くにライブ配信専用のピアノスタジオを作りました。今では年間100回以上の配信をするスタジオになりました。また、スタジオを通じて、多くの横浜在住のアーティストや音楽関係者と知り合うことができました。
その交流の中で気づいたのは、横浜には素敵なホールもライブハウスもあるし、ジャズなどの音楽祭はあるけれど、カジュアルにクラシック音楽やピアノを楽しめる祭典はまだないということでした。
また、横浜を音楽都市にするには、多くの共感が必要です。そのためには、音楽の素晴らしさをもっと多くの人に伝えることが必要です。また、また音楽の魅力とは、ライブや楽器の生音、あるいはそれが生み出す一体感にあるのではないかと思います。
そこでクラシックの音楽祭を作ることが音楽の魅力を高め、音楽都市になるためのきっかけになるのではないかと思い、ピアノを中心としたクラシック音楽の祭典「みなとみらい ピアノフェスティバル」という企画を立ち上げました。

プロジェクトの内容

11/6(日)に、みなとみらい クイーンズスクエアにある「クイーンズサークル」にて、クラシック音楽のピアノコンサートを実施しました。

クイーンズサークルは、床にある立木泉氏のパブリックアート「セダクション」が印象的な場所で、天井が高く空間的に広いため、気持ちよく音が響きます。

会場の「クイーンズサークル」

今回の企画では、「みなとみらいを、本格的なクラシック音楽を自由に楽しめる場所にする」という思いのもと、素晴らしいピアノの演奏を、クラシックにあまり馴染みのない大勢の方に聴いていただきたいと考えました。素晴らしい演奏を届けるのはもちろんですが、聴いた人が「いいピアニストに出会えた、また聴いてみたい」とか「あの素敵な曲なんだろう?帰ったら調べてみよう」というちょっと新しい「何か」を持ち帰っていただけるようなコンサートにしたかったのです。

構成は5部構成で、ピアノのみが3部、ピアノと他の楽器のデュオが2部です。出演者は、国内外のコンクールで優勝するなど、第一線で活躍する若手のアーティストたちです。

またコンサートナビゲーターを、横浜エフエム放送ニュースアナウンサーの竹平晃子さんにお願いしました。

横浜・みなとみらいに関係した企画としては、以下を実施しました。
横浜、みなとみらいにちなんだ曲の演奏(港や海に関連した曲、ジャズ風の曲など)
3年に一度開催の音楽祭「横浜音祭り」のファンファーレ曲を、ピアノ連弾とサックス・ピアノデュオ用編曲作品の演奏 横浜繊維振興会様とのコラボレーションにより、地場産業である「横浜スカーフ」に関する企画(アーティストへのスカーフ着用、スカーフ販売)
また配信は、ライブとしてはツイキャスとニコ生(ドワンゴ様)公式配信、そして後日になりますがチケットぴあ様のメタバースアプリ内での配信を実施しました。

初めての開催ということで、どのくらいのご来場があるかも予想がつきませんでしたが、開場前から行列ができ、開演後は常に満員でした。多くのお客様と空間を共にし、素晴らしい音楽を分かち合うことができて、とても良い一日となりました。

クラウドファンディングの実施

開催資金の獲得のために、クラウドファンディングを実施しました。

みなとみらいでピアノフェスティバルを実行したい!

最初のゴール30万円を達成し、ネクストゴール50万円にも挑戦したところ、68名の支援者様から515,000円の資金を獲得することができました。

リターンには、オリジナルTシャツなどを用意しました。

プロジェクトの展望・ビジョン

来年以降もこのコンサート企画を続けていき、様々な形でみなとみらい・横浜の魅力を発信するイベントへ発展していきたいと考えています。そして、みなとみらい・横浜らしく、より伝統と先進性を兼ねたイベントへ進化させていきたいです。

また、音楽だけではなく、地元企業や他の芸術・学術団体とのコラボレーションするイベントとして、さまざまな人を巻き込んでいくことで、横浜を代表するようなオープン型の音楽イベントしていきたいと思っています。

さらに、音楽を通じて街の魅力を発信するイベントとして、横浜・みなとみらいだけではなく、より多くの街で行うようになれば、音楽の価値は高まると考えています。

フェスティバルTシャツをご着用のご出演者様たち
(左から、竹平晃子さん、山縣美季さん、三浦舞夏さん、安並貴史さん、角野未来さん、高松亜衣さん、黒岩航紀さん、齊藤一也さん)
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