公開録音コンサート2015~「曲」を応援するコンサート~
2010年に開始し、年間30回前後開催してきた「公開録音コンサート」。先の公演で通算100回を迎えました。101回目からのコンサート。そして2015年度に開催が決まっている公演をご紹介します。
公開録音コンサートはこれまでの通算100公演で、ピティナ・ピアノ曲事典で聴ける音源を994点増やしました 。出演者の皆様には「その時点では聴けない」曲を含めてプログラムを組んでいただいています。ピアノ曲事典を拡大するとともに、知られていない作曲家や作品を紹介する機会となり、世に出すことにも貢献してきました。
「曲を応援する」というコンセプトにご賛同いただいた出演者からは、個性的なプログラムをご提案いただいています。単に「珍しい曲」を選んでいるわけではありません。音楽の魅力をお伝えするのに最適なコンサートになるよう、知恵を絞っています。2015年度以後は、各公演のプログラミングにもご注目ください。
初回は2月19日(木)。10:15からレクチャー&11:00からコンサートという新しい試みです。レクチャー&演奏は公開録音コンサート最多出演の赤松林太郎先生。
2015年はスクリャービン没後100年にあたります。昨年夏から開始された「スクリャービン全曲録音企画」では、ピアノ曲事典に登録されているスクリャービンのピアノ・ソロ作品すべてを試聴可能にすることを目的としています。次回は3月4日。その後の公演日程は間もなく発表!
岡原慎也先生を中心に大阪で継続しているシリーズ。2/15(日)に3回目を迎えます。11月末にも第4回公演。「シューベルト」作品だけで実に豊かなプログラムを組まれています。
「日本のピアノ曲」を広めることは、ピアノ曲事典の使命というばかりでなく、ピティナにとって「宿願」といえる課題です(※)。
これまでも日本人作曲家の演奏・紹介に尽力されてきた秦はるひ先生がプロデュースされるシリーズ。第一回公演を5月31日(日)に行います。第一回からバラエティに富んだプログラムを組んでいただきました。詳細ページより、秦先生からのメッセージもぜひお読みください。
独特の抒情性で人気の吉松作品。複数ピアニストによって全集録音を目指すシリーズです。出演ピアニストは高木早苗、内藤晃、西脇千花(以上50音順 敬称略)の3人を予定しています。
2013年に惜しまれつつ永眠された三善先生。ピティナではコンペティションの総審査員長を務められるなど縁も深く、その作品やピアノ教材を支持するピアニストや指導者の方々によって、今も「ミヨシ・メソッド」が広がりつつあります。全曲録音を企画中です。
- ピティナの前身である「東京音楽研究会」は1966年に邦人作品の研究と振興を目的として設立されました。沿革をご覧ください。日本人作品を広めることは、50年来、一貫して持ち続けている目標です。