グランミューズ部門入賞者インタビュー:A2カテゴリー1位 田仲 佑吏さん

GrandMuse
グランミューズ部門 入賞者記念コンサート
出演者インタビュー

2022年2月26日(土)に行われるグランミューズ部門入賞者記念コンサート。
出演者のみなさんにインタビューを実施ししております。今回は、田仲佑吏さんへのインタビューです。 2019年度B2カテゴリーでの1位に続き、2021年度A2カテゴリーで第1位を受賞されました。近年、全国大会への出場もお馴染みとなった、田仲さんの気になる素顔にせまります。


A2カテゴリー1位
田仲 佑吏さん
顔写真
東京都出身。IT系企業の会社員。6歳よりピアノを始め、高校時代にレッスンを中断。 大学時代はロックバンドでギターを演奏するなど他のジャンルへの関心がしばらく続くが、十数年ほど前からクラシック音楽の素晴らしさに再び目覚め、ピアノのレッスンを再開。 2019年ピティナ・ピアノコンペティション グランミューズ部門B2カテゴリー第1位、2021年同コンペティション同部門A2カテゴリー第1位。 これまでに大川惠子氏、前場央子氏、樋口紀美子氏、木曽真奈美氏、加藤麗子氏に師事。

コンクールでのご入賞おめでとうございます。お気持ちをお聞かせください。

正直、びっくりというのが一番大きいですね。全国大会は今回で3回目になります。前回はB2カテゴリー、今回はA2カテゴリーでした。

カテゴリーを変えてのご参加は、ご自身の中で大きなチャレンジでしたか?

B2カテゴリーのあとにA2カテゴリーを受けると、結構壁があるというお話を聞いていたのですが、今回自分は壁というものはあまり感じなかったです。 B2に続いて連続入賞だったので、自身より周囲の方々がびっくりされていた印象です。

A2カテゴリーの中には、ピアノでお仕事をされている方も沢山いらっしゃいますからね。

そのようですね。その中での自分が1位だったので、信じられなかったというところです。 グランミューズ部門は年々レベルアップしているなと思っています。

コンペティションでの選曲はストラヴィンスキーでしたが、この曲を選曲されたきっかけは何ですか?

数年前くらいから、バレエ音楽を通じてストラヴィンスキーを聴くようになり、のめり込んでいったことがきっかけです。 ピアノで演奏する人はあまり多くないのですが、舞台を見て得た感激やインパクトを、拙いところもあるかもしれませんが、自分のピアノで少しでも伝えたいと思って選曲しました。過去に「火の鳥」と「春の祭典」を選曲していますが、踊りの華やかさや躍動性に加えて、オーケストラの色彩感も表現出来たらなと考えて挑戦したことが、前回および今回の結果に結びついたと思います。

今回のコンサートでは、上原ひろみさんの「ミスター・C.C.」を選曲されていますね。こちらの作品はどのようにして選ばれましたか?

この曲は、チャップリンへのオマージュで書かれています。1年くらい前、ピアノ仲間で上原さんの別の曲を弾いている方がいて興味を覚え、その後YouTubeでこの曲に出会い、強く惹かれたので挑戦してみました。

好きな作曲家、好きな演奏家などについてお話いただけますか?

そうですね、ロシア系の作曲家が好きです。ストラヴィンスキーやチャイコフスキーはもちろんですが、ラフマニノフやスクリャービン、リャプノフなども。あとはリストのパラフレーズ作品であるとか。ミハイル・プレトニョフの編曲作品も好きです。 初めてピティナ・ピアノコンペティションに挑戦した時には、プレトニョフをやった思い出がありますね。また、初めて全国大会への出場を決めた時もプレトニョフの編曲作品でした。 もともと、ピアニスティックに編曲された作品が好きでした。 最近はバルトークもおもしろいなと思っています。近現代音楽は最近までほとんどノータッチでした。

演奏家についてですが、ピアノを10数年前に再開をして、その少し後から阪田知樹さんの追っかけをしていました(笑)。 最近は角野隼斗さんに興味を持っています。ジャンル問わず人を惹きつける力を持った彼の発信する音楽は、自分の求める究極のスタイルに近いなと思っています。 あとは、田母神夕南さんの演奏もよく聴きます。

ピアノはしばらくお休みされていたのですね。再開されたきっかけは何だったのでしょうか?

たまたまソプラノ歌手の小林沙羅さんのコンサートに行ったときに、クラシックの底力みたいなものを見せつけられました。「クラシック音楽ってすごいな」と思い、もう一度やってみようかなと思いました。

ピアノ以外のご趣味はありますか?

バレエ鑑賞や他のジャンルの音楽、ジャズ系とか、音楽に通じているものがほとんどですね。コンサートに行ったり、レコードを聞いたりという感じです。

練習はどのようにやりくりされていますか。

朝起きて食事をしたら、ダーッと練習するというのが最近のスタイルです! もともと夜型人間だったのですが、睡眠時間を削り過ぎたせいなのか、結構心身ともに疲弊してしまい、去年はいろんな意味でスランプの時期でした。 そこで何か変わらないとと思い、柄でもなく筋トレを始めてみました(笑)生活も夜型から朝型にがらっと変わり、今は4時に起きて、ピアノの練習と筋トレまで済ませてから仕事に行きます。 人間変わろうと思えば変われるものですね(笑)

なんと、筋トレ!びっくりです。日頃のトレーニングは、コンクールでの入賞にも繋りましたか?

そうですね。例年、決勝まで長丁場なので結構ばてちゃうんですね。今年も本番の後は胃腸の調子を壊したりしたんですけど、立ち直りが早かったですね。 鍛えていたおかげで、耐えられたというのもあると思います。身体のメンテナンス、大事ですね。これからも続けていこうと思います。

普段はどんなお仕事をされていますか?

IT関係で、運用部門の仕事をしています。繁忙期もあって、年度切り替えの時が一番忙しいです。今は比較的落ち着いています。

ピアノは毎日触られますか?

極力そうしています。普段は電子ピアノで、コンクール前はスタジオにこもって練習しています。

コンサートに向けての抱負を聞かせてください。

コンサートはコンペとは毛色が違うと考えていますので、楽しんでもらいたいなと思っております。思った以上に、骨のある曲です(笑)

今後の目標を教えてください。

ピアノの学習を継続していきたいです。自分にとって、最近の角野隼斗さんの衝撃はとても大きなものでした。クラシック以外も、積極的に勉強していきたいと思っています。

田仲さん、お忙しいところ長時間ご協力ありがとうございました!これからも筋トレに、ピアノに、ますます励まれてください。上原ひろみさんの楽曲、とても楽しみにしています!


グランミューズ部門入賞者記念コンサート
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