開催レポ:尾崎有飛ピアノリサイタル

日程:2021年7月3日(土)
会場:練馬文化センター小ホール
出演:尾崎有飛(ピアノ)

7月3日(土)尾崎有飛ピアノリサイタルが開催されました。ご本人からレポートが届きましたのでご紹介します!

昨年の開催延期より1年越しで公演を実現して下さった皆様、そしてご来場いただいたお客様に心より御礼申し上げます。
今回のリサイタルでは、作曲家自身による改訂版や編曲版がある作品を集め、書き変えた版からどのように原曲を見るかという視点でプログラムを組みました。作曲者が自身の作品に手を入れる過程は、楽譜という不変の情報から新たなイメージを模索する弾き手にとって非常に興味深いヒントとなります。
また、シューマンの「クライスレリアーナ」はホフマンの小説からインスピレーションを受けて書かれた曲です。文学をもとに生まれた音楽を演奏する際は、たとえば作中人物の言動や背景に想像を膨らませることで共感や愛情などが生まれ、弾くたびにアイディアを得て実に多様な演奏を生み出せます。同じ本を数年後に読むと違うポイントに共感することがあるように、私自身も今後の人生を通して作品の見え方の変化が楽しみになるような演奏の場となりました。

レポート◎尾崎有飛(ピアニスト/2007特級グランプリ)
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