光が丘IMAブランチコンサート第9回角野隼斗

光が丘IMAブランチコンサート2021

IMA HALL
(株)新都市ライフホールディングス
当日のレポート
光が丘IMAブランチコンサート第9回 角野隼斗 ~ピティナ特級グランプリシリーズ~
日程:2021年3月27日開催
会場:光が丘IMAホール(東京)
出演:角野隼斗(ピアノ)

光が丘IMAホールにて3か月連続で開催された「光が丘IMAブランチコンサート2021」。1月に2020特級グランプリ尾城杏奈さん、2月に2019特級グランプリ亀井聖矢さんと続き、3月のトリを務めたのは2018特級グランプリの角野隼斗さん。角野さんは2019年9月に特別回として出演して以来、1年半ぶりの出演となりました。

第1部は「オール・ショパンプログラム」として、冒頭のショパンのバラード2番や「木枯らし」から、甘い響きと迫力のパフォーマンスで観客を魅了。かと思えば、「子犬のワルツ」の後に、ご実家の愛猫をモデルに作曲した「大猫のワルツ」を披露したり、ショパンのワルツOp.64-2にはジャズ風のアレンジを加えたりと、遊び心たっぷりに角野ワールドが展開していきました。

発売即完売という大人気のチケットでしたが、緊急事態宣言が明けても予断を許さない状況を鑑みて、観客の安全を第一に隣と1席ずつ開けた状態でお客様をお迎えしました。会場にいらした多くのファンや親子連れたちは、歓声の代わりに「Bravo」というカードを掲げてスタンディング・オベーションや大きな拍手を送ってくださり、それを見た角野さんもにっこり。アットホームな雰囲気のコンサートとなりました。

第2部は恒例の子供企画。1部とガラリと舞台が代わり、音符などのイラストの飾られたライトのステージには、ピアノの上にはピアニカ、横にはカワイのトイピアノ、そして背後にアンバサダーを務めるCasioのPriviaと、愛用の楽器が並びました。角野さんはその楽器たちに囲まれるようにして座り、目をつぶると1人で弾いているとは思えないくらい巧みに、複数の楽器を共演させながらジブリの名曲を演奏されました。

前回に引き続き行われた「リクエスト・コーナー」では、当日アンケートで募集したリクエストの紙の束をピアノの上に広げながら、「これ、いいねぇ。書いてくれた〇〇ちゃん、どこにいる?ありがとう!」と客席へ手を振り、その場で選んだ2,3曲を即興でメドレーにして披露してくださいました。ある時はベートーヴェンの「運命」から始まり、夢のように聞こえてきたのは「キューピー・3分間クッキングのテーマ」。そして壮大な変奏曲へと展開するという、角野ワールドが炸裂。

「角野流・音で遊ぶ!を体感」コーナーでは、当日選ばれた3名のお子様をステージへ迎え、その子たちが弾くPriviaやトイピアノの演奏にあわせて、角野さんが即興で共演してくれるという、夢の企画が実現しました。

5歳のひでとしくんが、はにかみながら奏でるかわいらしい「メリーさんの羊」には、ピアノやトイピアノの優しい音色をつけてくれました。9歳の果穂ちゃんは、大好きな角野さんが大好きなスーパーマリオの曲をYouTubeにアップしているのを見て、一生懸命メロディを練習したそう。角野さんがぴったりの音素材を入れてくれたPriviaで演奏する果穂ちゃんに、角野さんはトイピアノでコインの音を出しつつピアノで伴奏をしてくれました。3番目に選ばれた10歳のそうちゃんは、Cateenさんこと角野さんに憧れて自身でもYouTubeを始めたほど。真似して買ったという同じトイピアノを選び、「きらきら星」に自分でアレンジを加えながらの堂々の共演でした。

公演の最後には、リクエストの多かった自作の「ティンカーランド」と「きらきら星変奏曲」をおまけで演奏してくださいました。

角野隼斗さんインタビュー

本日のコンサートを終えて、今のご感想は

今日は、いつものコンサートよりもさらに増して、とても楽しかった、というのが率直な感想です。子どもたちと触れ合えたというのが、このコンサートのいい所で、それを1年半ぶりにまた体感できたのが、とても楽しかったです。

今回のプログラミングのポイントは

第1部はショパンをテーマにしました。ショパンの色々な側面を僕なりにお見せできたと思ってプログラムを組みました。

第2部は僕が普段YouTubeで音楽で遊んでいるのが、どれだけ楽しいことなのかというのを、少しでも子どもたちに伝えられたらと思って、色々な楽器を置いて、リクエストを募ったり一緒に共演したりしてやろうと決めました。セットリストはほとんど決めていなくて、リクエストを見ながら、それぞれの楽器をまんべんなく使えたらいいな、と思ってアレンジしました。

1年半前と今では、角野さんご自身での活動も色々と変化されましたね。その期間の体験がぎゅっと凝縮されたコンサートだったように思います。

まさにそうですね。あの頃はこんな色々な楽器とかも出会っていなかったし、何よりもこの1年半でYouTubeもたくさん上げたり、色々な場での経験もしたり、そういうのが反映できたのじゃないかなと思います。

角野さんが心から楽しんでやっているというのが、観客にビシビシと伝わったコンサートでした

それが僕が一番大切にしていることなので、何より嬉しいです。

(インタビューの続き:コロナ禍の1年を振り返って、を後日公開予定)

光が丘ステーションのレポート
【広告】