実施レポ:みくに未来のピアノウィーク「協奏の冒険-音のシュプール」

日程:2020年1月19日
会場:坂井市みくに市民センター内 みくに未来ホール(福井)
出演:木許裕介(指揮)黒木雪音(ピアノ)日本海フェスティヴァルオーケストラ
主催:(公財)坂井市文化振興事業団

1/19(日)福井県の坂井市みくに市民センター みくに未来ホールにて、黒木雪音さん(2019特級銀賞)が、木許裕介先生指揮の日本海フェスティヴァルオーケストラとチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番を共演しました。 芸術監督を務める木許先生は、昨年の特級ファイナルを聴きにサントリーホールに来場され、黒木さんの演奏を聴いたことがきっかけで、今回のコンチェルト共演の実現となりました。 地元の学生や全国から集まった若手演奏者たちが切磋琢磨するオーケストラと2日間に渡り、音楽を作り上げました。 指揮の木許先生より、当日のご感想が届きましたので、ご紹介します。

指揮の木許です。「日本海フェスティヴァルオーケストラ」の冬プロジェクトを無事に終えることができました。まずはご来場頂きました皆様、企画運営でお世話になりました皆様に御礼申し上げます。
土曜日に集まって日曜日に公演という、文字通り「冒険」なスケジュールでしたが、黒木さんの素晴らしいピアノに支えられ、参加者一同楽しんで音楽に打ち込ませて頂きました。

黒木さんの技巧や音楽性が素晴らしいことは言うまでもありません。チャイコフスキーの冒頭の一音から彼女の世界に引きずり込む力を持っていらっしゃって、指揮しながら私も深く感動しました。しかし何よりも、今回黒木さんとご一緒できて印象的であったのは、私たちが大切にしているコンセプトを読み取ってくださり、一緒に「協奏」する仲間として演奏して下さったことでした。

懇親会の席で黒木さんが、「同年代のオーケストラをバックに弾くことは殆どなかったし、オーケストラの人たちと話す機会もこれまであまりなかった。懇親会や練習中にみなが気さくに話しかけてくれ、オーケストラの顔と名前を覚えていく体験ははじめてだった。みんなで一つのものを一緒に作っていく喜びを味わうことができて新鮮だった」 と、話されていたのを聞いて、本当に幸せな思いがしました。

今回のオーケストラには福井の大学オーケストラの学生たちが多く参加していて、黒木さんと年齢の近い奏者たちもたくさんでした。そのなかに、ちょうど黒木さんと同い年のフルート奏者(福井大学フィル:岡崎陽香さん)が参加していたのですが、黒木さんと彼女が大変に親しくなった結果、その翌日の演奏ではフルートとピアノがユニゾンで奏でるところが段違いに良くなっていました。その部分について何のリハーサルもしていないのに、です。お互い聞き合おうとしていることがヒシヒシと伝わってきて、そのことに無性に感動しました。やはり音楽には人間が奏でるからこその面白さがある。人間と人間がつながり、顔と名前を覚え、寄り添おうとすることが欠かせないのだ、ということに改めて確信を持ちました。

チャイコフスキーのみならず、アンコールとして一緒に演奏した「黄昏のワルツ」も最高でしたね。まだあの音色が頭のなかに響いています。

黒木さんと共に協奏の冒険に出かけた時間は、掛け替えのないものとなりました。 またぜひ、黒木さんとご一緒できることを心から楽しみにしています。これからもさらなるご活躍を!

会場には、コンペに参加したことがあるピティナっ子たちも来場しており、終演後は、あこがれの黒木さんにサインをもらうなど交流が深まりました。

写真提供◎木許裕介先生

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