開催レポ:すばるイブニングコンサート 中山裕稀 ピアノ・リサイタル
会場:すばるホール(大阪府富田林市)
出演:中山裕稀(ピアノ)
第68回目のピアニストの須磨学園高等学校1年の中山裕稀さんです。

中山さんはバッハの「トッカータ ホ短調 BWV914」から演奏してくださいました。深みのある音色がゆったりと音楽を紡いでいきます。緩急のつけられたテンポと音色や音量の変化は、即興性と構成に豊かな色彩を与えていました。
続いては、ブラームスの「ピアノ
・ソナタ第2番から第1楽章」。重厚な和音と技巧的で若々しいエネルギーを放つ力強い曲から、息の詰まるような心情の変化を見事に描き出してくださいました。乾きを感じる高音部と湿りを感じる低音部の対比が印象的でした。
次は、ベートーヴェンの「ピアノ・
ソナタ第3番」を演奏してくださいました。ブラームスから一転して、軽快な音楽が歌い出されます。豊かなハーモニーと躍動感に溢れるいきいきとした第1楽章、太い低音の響きに乗せて希望を願うような優しく明るいメロディーが奏でられた第2楽章、粒だった小
気味の良い音色でリズミカルに演奏されたスケルツォの第3楽章、よどみなく流れるように勢いを保ちつつ、素晴らしいテクニックで豊かな音楽性を聴かせてくださった第4楽章。全楽章の演奏をとおして曲のスケールの大きさを改めて感じさせてくださいました。
そして、最後に演奏してくださったのはラヴェルの「ラ・ヴァルス」。暗闇の中から徐々にワルツを思わせるメロディーが表れ、春の訪れを告げるような愛らしい旋律へと変化します。次第に、華麗な技巧と力強さが加わりワルツは大きなうねりとなり、会場に大きな渦
を巻きおこすかのようなドラマティックな演奏をしてくださいました。
中山さんは充実したテクニックとスケールの大きい演奏で、作品から新たな魅力を引き出してくださいます。これからも素晴らしい演奏で多くの人の心を魅了してくださることと思います。
レポート◎富田林すばるステーション 辻野文崇

中山裕稀さんからのメッセージ
この度は、このような素晴らしいリサイタルの機会をいただき、誠にありがとうございました。
また、本公演の企画・運営にご尽力くださいました皆様に、心より感謝申し上げます。
初めてのリサイタルとして、トークを含めた約1時間のプログラムを準備・演奏する中で、大変さを感じる場面も多くありましたが、それ以上に多くの学びと貴重な経験を得ることができました。
素晴らしい音響のホールで、1時間にわたり舞台に立たせていただけたことを、大変嬉しく思っております。
また、ご多用の中、遠方よりご来場くださいました皆様にも、心より御礼申し上げます。
今回の経験を糧に、これからも理想の音楽を目指し、日々努力を重ねてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
来場者のコメント(抜粋)
- 16歳という若さで高度な技巧を持っていて驚きました。力強さがあり、刺激的でもありました。素晴らしい演奏でした。これからも成長されるのがとても楽しみです。最後 のラヴェル、目も離せないほど迫力がありました。
- 力強く、素敵な演奏だと思いました。これからもっともっと学んでいかれるのだと思い ました。応援しています。
- フレッシュ、エネルギッシュで最高のコンサートでした。ありがとうございました。
- 胸に響く演奏をありがとうございました。
- 素晴らしかったです。鳥肌がたちました。素敵な演奏をありがとうございました。
- 素晴らしい演奏でした。若き日の3Bと中山さんが重なり、力強い演奏でした。
- もう1回聴きたいです。私も中山さんみたいにもっと上手になりたい。
- 聴きごたえのある曲ばかりで楽しめました。学業との両立、本当にご立派です。
