レポート:IMAクラシックコンサート2025~特級グランプリ褒賞公演
- 2025年11月14日(金)18:00開演(17:30開場)
- IMAホール
- 指揮:塩﨑基央、ピアノ: 稲沢朋華、管弦楽:ネコフィル - Next CosMo Philharmonic -
- 新都市ライフホールディングス様、パシフィックアートセンター(PAC)
- 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)、ピティナ練馬光が丘ステーション
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特級入賞者同士が「指揮」と「ピアノ」でコンチェルト共演
2025年11月14日に開催されたIMAクラシックコンサートは、稲沢朋華さんの特級グランプリ受賞の褒賞公演として開催され、2023~2025の特級入賞者同士が「ピアニスト」と「指揮者」として共演するというスペシャルなコラボレーションが実現しました。
オーケストラを務めるのは、2023・2024と2年連続で特級のオンライン聴衆賞第1位を受賞した塩﨑基央さんが、ライフワークとして主宰するネコフィル- Next CosMo Philharmonic -。
塩﨑さんは、特級の後輩にあたる次の特級グランプリにコンチェルト演奏の機会の創出しようと、ピティナ練馬光が丘ステーションとともに企画の実現にご尽力くださいました。
当日はオーケストラのみでJ.シュトラウスⅡ世「皇帝円舞曲」、ジョン・ラター「弦楽のための組曲」を演奏した後、ソリストに稲沢朋華さんを迎え、塩﨑さんの指揮のもと、特級ファイナルで熱演したベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番」が演奏されました。若さ溢れるオーケストラ、指揮者、ピアニストにより、フレッシュさと熱意のこもったコンサートが実現しました。同世代の共演ではアプローチも特級ファイナルとはまた異なり、稲沢さんものびのびと、時に引っ張っていきながら、指揮・オケと音楽をつくりあげました。
満場の拍手で終了後は、なんとサプライズで塩﨑さんと稲沢さんが連弾共演!立ったままポップなスタイルで弾く、ストリートピアノのようなセッションに、会場は沸きに沸きました。
今回の公演では、練馬光が丘ステーションが特別協賛として、コンペ・ステップの2025年度に参加した小学生対象のご招待席を50席をご提供くださり、「親子で聴こう!」企画として子どもたちが何人も訪れていました。
稲沢朋華さんより
ピティナ特級2025の褒賞コンサートとして「なで肩のモD」くんこと・塩﨑基央さん、そしてZ新世代オーケストラ「ネコフィル」のみなさんと、ベートーヴェンの協奏曲第3番を演奏させていただきました!久しぶりにベートーヴェンを演奏させていただける(しかもモDくんとネコフィルのみなさんと、、!!)本当に楽しみすぎる気持ちと、もっと追求したい気持ちで、なかなかよく眠れない日々が続きましたが、(笑)そんな毎日もとてもとても幸せでした。
昨年の特級ファイナルのリハーサルを見学させていただいた際、モDくんがあの大きなサントリーホールに響き渡る声で、オーケストラの皆さま、そして私たち聴衆にまで丁寧にご挨拶されている姿がとても印象的でした。そして今回初共演させていただき、舞台の上でも外でも変わらない細やかな気遣いに、、終始感動でした、、、、。あらためてその人柄の素敵さを感じ、尊敬の思いがより一層強まりました。内側から美しくなきゃ、素晴らしい音楽はできないし、音楽家である前に人として、自分をしっかり見つめ直さないとなと思いました。
そして、ネコフィル皆さんは合わせの中で心をほどくようなあたたかい音楽で支えてくださいました。笑顔溢れる時間を本当にありがとうございました╰(*´︶`*)╯
モDくん&ネコフィルの皆様、3月15日には面白い公演も企画されていらっしゃるので(世界初演?!)ぜひSNSチェックしてください!
稲沢朋華
塩﨑基央さんより
稲沢朋華さんをソリストに迎え、同世代の若き音楽家たち“ネコフィル”–Next CosMo Philharmonic–とともに特級褒賞公演を大成功のうちに終えられましたこと、心より感謝申し上げます。関係者の皆様のご支援にも深く御礼申し上げます。
「同世代」だからこそ生まれる熱量で一つの作品に向き合い、その情熱を会場の皆様と共有できたことは、私たちにとってかけがえのない経験となりました。
また、稲沢さんの誠実で純粋なお人柄と素晴らしい演奏は、私たちにとって大きな刺激となり、忘れがたい一日となりました。
本公演は、約100年続いてきたピアノコンクールが「勝敗を決める終着点」から「新たな音楽圏を生み出す始発点」へと進化する、その象徴的な一歩であったと感じております。コンクールは、優れた個を孤立させる場ではなく、歴史に真摯に学ぶ志を持つ者同士がつながり、解釈を更新していく「接点(ハブ)」であり得る、その可能性を強く実感いたしました。
この取り組みが今後さらに広がり、新しいコンクールの歴史が築かれていくことを心より願っております。
写真撮影