開催レポ:特級グランド・コンチェルト2025開催レポート

 特級グランドコンチェルト当日のレポート
開催レポート

晴天の9月19日(金)、大阪のザ・シンフォニーホールにて「特級グランド・コンチェルト2025」が開催されました。4回目となる今年は、稀に見る国際ピアノコンクール・イヤーから話題のピアニストたちが勢ぞろい!約2時間半にもおよぶコンサートでは三者三様の個性が十二分に発揮され、至福の音楽に満たされた素晴らしいひとときとなりました。ブラボーの声や、スタンディングオベーションが起こり3人へ惜しみない拍手が贈られました。

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 ピアノ:北村明日人

自然で軽やかな北村さんの演奏では、天衣無縫のモーツァルトがオーケストラとともに生き生きと描き出されていました。光と影が交錯し、まるで人生そのものを映すかのよう。オーケストラのトゥッティにも笑顔で加わり、大きな室内楽のような魅力を放っていました。

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ピアノ:進藤実優

一音一音に強い意志を宿した進藤実優さんのピアノからは、純度の高いショパン像が浮かび上がってきました。舞台上でしか生まれない即興的なオーケストラとの対話も鮮やか。まるで音楽そのものの塊のような進藤さんの演奏への観客も集中度も非常に高く、フィナーレは熱狂的な拍手が巻き起こりました。

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 ピアノ:桑原志織

後半はいよいよ、桑原志織さんのブラームスのピアノ協奏曲第2番。ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールで深い感動をもたらした作品を生の舞台で聴ける貴重な機会となりました。まるで会場全体が楽器であるかのように響きわたる豊かな音色、確かな構成力。ブラームスの作品本来の魅力が十二分伝わってくる演奏に、スタンディングオベーションが起こり、感動的な締めくくりとなりました。

3人のソリストを支えたのは、特級グランド・コンチェルトシリーズを初回から率いてくださった、指揮の藤岡幸夫氏と、関西フィルハーモニー管弦楽団の皆さん。リハーサルから本番まで、それぞれの個性に寄り添い、真摯に、そして温かく本番まで導いてくださいました。オーケストラ一人ひとりとピアノが融合し、音楽の対話が奏でられる素晴らしい演奏会となりました。

指揮の藤岡幸夫さんとピアニストのみなさん。
コンサートマスターはウィーンで研鑽を積まれた、堀江恵太さん、指揮の藤岡幸夫さんと。


来場者の感想より
  • とても素敵な演奏ばかりで感動しました。また聴きたいと思いました。
  • 上質の音楽を楽しめました。
  • 素晴らしい演奏で子どもたちも興奮していました。
  • コンチェルト3人の演奏はもちろん、ブラームスのチェロがとてもよかったです。
  • 曲の構成がよかったです。ピアニストの雰囲気にも合い、今日の空気にも合っていました。
  • 北村さんのモーツァルトの愛らしいモーツアルト、素敵で、木管セクションも大変素晴らしかったです。進藤さんのショパン、すっかり大ファンになりました!桑原さんのブラームス、オケと作り出す作品の素晴らしさに泣けました。

特級グランドコンチェルト

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