関口 璃子さん&丹保 綾乃さん(Dカテゴリー1位) グランミューズ部門入賞者インタビュー

GrandMuse
第48回 ピティナ・ピアノコンペティション
グランミューズ部門
入賞者記念コンサート
出演者インタビュー
関口 璃子さん&丹保 綾乃さん
Dカテゴリー1位
関口:石川県出身。立教大学を卒業。自動車メーカー勤務。ピティナピアノコンペティショングランミューズ部門B1カテゴリー2024年全国決勝大会入選、Dカテゴリー2023年地区本選優秀賞など。現在ピアノを加藤麗子氏に師事。
丹保:石川県出身。大阪大学を卒業。現在は金融機関のデータサイエンティスト。ピティナピアノコンペティショングランミューズ部門Dカテゴリー2023年地区本選優秀賞。現在ピアノを加藤麗子氏に師事。

コンペティション演奏曲目

ストラヴィンスキー◎《春の祭典 第1部》より「誘拐」「春の輪舞」「敵の部族の遊戯」「長老の行進」「長老の大地への口づけ 」「大地の踊り」

入賞者記念コンサート演奏曲目

ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」第2組曲より パントマイム、全員の踊り


インタビュー

少し前のことになりますが、コンペティションでご入賞されたときのお気持ちをお聞かせください。

関口:入賞は全く予想していなかったので、本当に驚きました。審査結果が出るまでの待ち時間に、来年は何の曲で出場しようか2人で考えていましたし・・・。
丹保:当日は夢中になって弾いていて、正直どんな演奏をしたのかあまり覚えていなかったので、表彰式で名前を呼ばれたときは本当に驚きました。日が経った今でもまだ夢のような気持ちです。

全国大会にて

コンペティション出場の動機を教えていただけますか?

関口:きっかけとしては、自分の演奏が客観的にどう評価されるのかが気になったという理由が大きいです。最初は軽い気持ちで参加したのですが、コンペは順位が付けられるものなので、より上を目指したいという思いも出てきて気がつけば毎年エントリーしていました(笑)果たして終わりは来るのか・・・
元々はソロ部門にチャレンジしていたのですが、友人の丹保さんに声を掛けたところノリノリで快諾してくれて、ありがたいことに連弾部門にも参加できました!

コンペティションの選曲理由を教えていただけますでしょうか?

自分たちが好きな曲を選びました。具体的には、美しいメロディーや癖になるような独特なリズムの中に漂う不穏さや、場面の移り変わりの部分が特に気に入っています。

レッスンには通われていますか?また先生はどんな方ですか?

本番の有無にもよりますが、概ね月に2回レッスンに通っています。
加藤先生はいつもパワフルで、全力で指導してくれます。ただ曲を弾くだけに留まらず、演奏者としての魅せ方や、聴衆を巻き込めるようなパフォーマンスについても重要視されているので、いつも新しい発見があります。

加藤先生のレッスン

お仕事、学業ではどんなことをされていますか?

関口:システムエンジニアとして自動車メーカーで車載システムの開発に携わっています。
丹保:金融機関でデータサイエンティストをしています。AIを作ってお客さんのローンのニーズを予測したり、ATMの将来の入出金額を予測したりしています。

ピアノ以外にご興味があることは何ですか?

関口:ヴァイオリンとクラシックバレエを大人になってから習い始めました。ピアノと全く関係ないものだと、F1観戦が趣味です!
丹保:旅行や料理、語学が好きです。旅行は国内なら全国2周くらいはしています。音楽だとヴァイオリンやボーカルを習っています。

関口さん趣味のF1

普段はどれくらいピアノを練習されていますか?頻度、場所、時間などお聞かせください。

関口:平日は中々時間が取れないので、土日に数時間まとめて練習しています(本番前は時間が許す限り練習し続けるスタイルです)。自宅は電子ピアノなので、本番前はグランドピアノがあるスタジオを借りることが多いです。
丹保:コンクール直前は、業務後に毎日1時間はピアノに触るようにしていました。合わせは月1〜2回程度で、本番など必要に応じて頻度を上げています。

好きな作曲家、演奏家、曲についてお聞かせください。

関口:1番好きな作曲家はプロコフィエフです。ポップな曲調と邪悪さが混在していて癖になる曲が多いです。演奏家はサンソン・フランソワ、マルタ・アルゲリッチ、ユジャ・ワンをよく聴きます。
丹保:ラヴェル、スクリャービン、ラフマニノフ、カプースチンが好きです。音の多い壮大な曲や場面によって雰囲気が変わるような曲が好みで、よく弾いています。

ピアノを演奏する際に心掛けていることは何ですか?

関口:その曲のストーリーを想像し、音色に反映させることを意識しています。あとは暗譜が飛ばないようにすること(笑)緊張との戦いはエンドレスですね・・・
丹保:弾いているところがどんな場面なのかをイメージしながら弾いています。今はただイメージしかできていないので、それを音色にも反映することが今後の課題です・・・!

入賞者記念コンサートの曲目の選曲理由を教えてください。

私たち2人とも壮大な曲が好きで普段からオーケストラの曲をよく聴くのですが、その中から連弾アレンジのある曲を探していたところ、この曲に辿り着きました。今年がラヴェルの生誕150周年にあたることもあり、ちょうど良い機会だと思い選曲しました。

入賞者記念コンサートへの意気込みを一言お願いします!

関口:丹保さんと、華やかで楽しい演奏をお届け出来ればと思います!
丹保:関口さんと、息ぴったりな楽しい演奏をみなさまにお届けしたいです!

グランミューズ部門のへの参加は、ありがたいことに年々増えています。大人のピアノ学習の継続的な発展のため、グランミューズ部門へ初挑戦を検討している方へメッセージをお願いします。

関口:評価されるだけでなく、趣味としてピアノと向き合っている他の出場者の演奏やピアノとの関わり方を知れる点でも、多くの刺激を貰える場だと思います。 ぜひ構えずにチャレンジしてみてください!
丹保:私は昨年から参加し始めたのですが、周りの方の演奏を聴くとモチベーションがあがりましたし、普段客観的に自分の演奏の評価を受ける機会がないだけに、審査員のコメントも嬉しく自分の演奏の糧にもなったと思います。参加するだけでも得られるものは大きいと思いますので、ぜひ挑戦してみてください!

コンサートでの記念撮影
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2024年度 グランミューズ部門入賞者記念コンサート
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