開催レポ:シカゴCSO 交流コンサート(ノア・キム優勝記念リサイタル)
シカゴ姉妹都市インターナショナル、シカゴ交響楽団 共催
CSOヤング・アーティスト・コンペティション優勝記念リサイタル
ノア・キム大阪公演
場所 : ザ・フェニックスホール
主催 : シカゴ交響楽団
後援 : シカゴ姉妹都市インターナショナル/一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
シカゴ交響楽団が主催する協奏曲コンクールの優勝者であるノア・キムさんが、国際ピアニスト育成プログラムの一環で、パリ、ハンブルクに続き、2023年3月に釜山と大阪で公演を行いました。シカゴ交響楽団、シカゴ姉妹都市インターナショナルおよび大阪市の多大なサポートにより、日本公演では、地元大阪市が輩出したピティナ・ピアノコンペティション上位入賞者との交流プログラム行われました。
当日は、大阪市を中心に市民の々がコンサートに無料招待され、終演後にはレセプションも開催されました。大阪市在住・在勤のピティナ会員の方々も参加され、当日の様子を皆さまからのコメントとともにレポートいたします。
ノア・キムさんは、弱冠高校三年生でいらっしゃるにもかかわらず、多彩な音色、隅々まで神経の行き届いた繊細な表現、特に弱音の素晴らしさに魅了されました。バッハの緻密な解釈、モーツァルトの音色、表現の多様さ、そして自国作曲家の作品にも日本音階を思わせるアジア的な要素の味付けが感じられました。シューマンは集大成と思わせる立体的かつ内的な表現にこれからの飛躍を期待せずにはいられません。
大学は、ハーバード大学とニューイングランド音楽院の両奨学生という文音両道という真摯な努力にも拍手を送りたいと思います。
彼と共に、素晴らしい演奏を聴かせて頂いたピティナっ子の方々、ご指導の先生方にも拍手をお送りいたします。
同じく音楽専攻の高校生を指導する者として、世界のレベルは高い!という事を痛感させられ、気持ちの引き締まる機会でございました。今後共、指導者としての勉強、また若い方たちの育成に精進したいと思います。このような機会を頂きましたピティナの関係者の方々、お話しさせて頂きましたシカゴ交響楽団の代表の方々にも御礼申し上げます。
文◎稲田節子(正会員)
PTNAからご招待頂いた、シカゴ姉妹都市インターナショナルシカゴ交響楽団CSOヤングアーティストコンペティション優勝のノア・キムさんと、2023年度ピティナピアノコンペティション金賞、銀賞数名の方とのコラボレーションが大阪フェニックスホールであり、林そらさん、小川晴花さん、知花さん、坂本柚歌さん、湊太さん、西﨑千絢さんの演奏に温かい拍手が送られました。
キムさんは、バッハ平均律、シューマンの交響的練習曲その他を若い感性で披露しました。まだ17歳のキムさん、世界に羽ばたいてほしいですね。
終演後は場所を移して、シカゴ姉妹都市パリ委員会の共同委員長Brett Augustさん主催のレセプションが大阪市職員の方々と通訳の方と共にあり、楽しく歓談し有意義な時間となりました。この度ピティナのご尽力によりこのような素晴らしい企画が設けられたことは、コンクール参加の皆さんの大きな励みになったに違いありません。
文◎大塚京子(正会員)
憧れのフェニックスホールで初めて演奏させていただきました。私の演奏が終わると『ワァーオ!』と会場が響めき、たくさんの拍手をいただいたことがとてもうれしく、さらに頑張ろうと思いました。ノア・キムさんと同じ世代の仲間たちと一緒に本番を迎えるドキドキ感と演奏後のホッと心が軽くなる気持ちを分かち合えたことも、とても良い経験となりました。
キムさんのピアノはひびきがきれいで音がすてきだなあと思いました。
キムさんと同じぶたいでひくのは、きんちょうしたけど、一生けんめい気もちを合わせました!
ぜん国大会できいて、ずっとひいてみたかったきょくをみんなの前でひけてうれしかったです。
この度は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
素晴らしいホールで楽しく演奏することができ主催者のBrettさんご夫妻にも喜んでいただけてお2人の笑顔が記憶に残っております。
他のお教室の同年代の方々とはお話しする機会があまりなかったので今回、出演させていただき共演者の皆さんと楽しく交流することができました。
レセプションではノア・キムさん、キムさんのお母様から色々なお話しも聞け有意義な時間を過ごさせていただきました。
改めてこのような機会をいただきありがとうございました。
素晴らしい国際交流の場に参加できる機会を頂き、これまでピアノを頑張ってきて良かったと心から思いました。とても緊張しましたが、演奏後、シカゴ姉妹都市パリ委員会の共同委員長Brettさんから「近い将来、あなた達がシカゴ交響楽団と共演できる日が来れば幸いなことです。」とお声かけ頂き、益々、ピアノを頑張っていきたいと思いました。このような素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。
CSOヤング・アーティスト・コンペティションとは
シカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)が主催する、若い世代のソリストを対象とした協奏曲コンクール。優勝者には国際ピアニスト育成プログラムが授与される。
国際ピアニスト育成プログラムとは
CSO及びシカゴ姉妹都市インターナショナルパリ委員会が実施。対象者は、3年に渡ってシカゴの姉妹都市各地を周り、コンサートをしながら国際交流を通して知見を深め、そして姉妹都市交流のアンバサダーとして都市間の交流の活性化に貢献することが期待される。
シカゴ姉妹都市インターナショナルとは
大阪市の姉妹都市であるシカゴ市において、姉妹都市交流を目的とした様々な取組みを行う団体。姉妹都市ごとに委員会を設置しており、そのうちパリ市を担当する委員会が国際ピアニスト育成プログラムを実施している。
大阪市とシカゴ市の姉妹都市提携
大阪市とシカゴ市は、1973年11月9日に姉妹都市として提携。以後、経済・スポーツ・文化・社会福祉など幅広い分野で交流を重ね、2023年には姉妹都市提携50周年を迎えた。