仲村和真さん(Yカテゴリー1位) グランミューズ部門入賞者インタビュー

GrandMuse
第47回 ピティナ・ピアノコンペティション
グランミューズ部門
入賞者記念コンサート
出演者インタビュー
仲村和真さん
Yカテゴリー1位
吹田市生まれ。3歳よりピアノを始める。ピティナ•ピアノコンペティション全国大会において、C級ベスト賞、D級入選、グランミューズ部門2020年Jカテゴリー2位、2022年、Yカテゴリー入選、2023年1位。ブルグミュラーコンクールにおいて高校生~一般部門金賞。ヤマハ音楽教室ジュニア専門コースを経て現在二本柳奈津子、鈴木弘尚の各氏に師事。兵庫県立大学工学部在学中。

コンペティション演奏曲目

スクリャービン:ワルツ Op.38

入賞者記念コンサート演奏曲目

スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30


インタビュー

少し前のことになりますが、コンペティションでご入賞されたときのお気持ちをお聞かせください。

演奏直後、今までに無い疲労感が襲ってきて先生の前で初めて座り込んだまましばらく動けませんでした。きっと全力を出して弾ききったからだと自己満足していました。表彰式で思いがけず名前を呼ばれたときには感慨無量だったと記憶しています。 。あの時の気持ちは一生忘れられないと思います。

コンペティション出場の動機を教えていただけますか?

ソロ部門ではA2級よりおそらくほぼ毎年出場させていただいています。
グランミューズ部門へは受験のタイミングでJカテゴリーに出場してみたところ、自分の好きな曲で挑戦できるという素晴らしさに気付き、今回もグランミューズ部門で出場させていただきました。

レッスンには通われていますか?

はい、奈津子先生のところへは月に3〜4回通っています。小学校4年生からお世話になっています。どのように弾きたいかなど曲の解釈について私の意見をいつも尊重してくれます。大阪弁ではっきりものをいう先生ですがとても愛に溢れたユーモアのある先生です。中学受験や大学受験のときもほぼ休まず通いました。受験勉強中は課題曲を練習していく時間がありませんでしたので、レッスンでは先生と即興連弾をしたり話を聞いていただいたり...私にとっては両親も認める「第二の母」のような存在です。
そして弘尚先生にはコンペのときにいつも素晴らしい指導を受けています。全国大会の前日、ご自宅でのレッスンのあと車で送っていただいたのですが、その際レインボーブリッジなど夜景の綺麗なところへ連れて行ってくださいました。本番前日の私の状態を気にかけてくださったのだと思います。そのおかげで当日は張り詰めた緊張感から解放されて演奏することができました。先生方には本当に感謝しています。

学業どんなことをされていますか?またどんな大学生活を送っていますか?

小さい頃より機械を触ることが好きで、現在は工学部に在籍しています。

学生時代にさまざまな経験を積みたいと思い飲食店、会計事務所、家庭教師、他には演劇部に依頼されて作曲もしました。昨年からは演奏活動に力を入れており、継続的に地元ショッピングモールから依頼されてピアノ演奏を行っています。演奏するということは、自分の感情を1番表現できるものだと考えており、自分の人生そして生きている時代を映し出せるものだと考えています。弾いているときはただ無心に自分の中に秘めているものを鍵盤にぶつけています。老若男女問わず、たくさんのお客様にそのような演奏を聴いていただけることがとても嬉しいです。

好きな作曲家、演奏家、曲についてお聞かせください。

クラシックではロマン派の優しい音色のゆったりした曲が好きです。
Mrs. GREEN APPLEやYOASOBIなど最近のポップスの曲も聴きますがカーペンターズやプリンセスプリンセスなどなぜか昭和の頃の曲が好きで車や電車の中では好んで聴いています。両親からは「そんな昔の曲、よく知っているね。懐かしいわ!」とよく言われますが(笑)
あとユーチューバーの方のピアノ演奏もよく聴きます。素敵にアレンジされてたりするとコード進行やアレンジが面白いので何度も聴いて参考にさせてもらっています。

ピアノを演奏する際に心掛けていることは何ですか?

大きく2つ心掛けていることがあります。
まず一つ目はオーケストラをイメージしていつも演奏しています。88鍵あるピアノは他の楽器に比べて音域が広く7オクターブ以上あるのでほとんどの楽器の音域をカバーしています。また同じ音でもささやくような音からインパクトの音まで様々な音色や音量も調節できる「楽器の王様」です。同時にたくさんの音を重ねて出すこともできますので、ピアノはただの「ピアノという楽器」ではなく「1人でオーケストラもできる楽器」だと思って弾くようにしています。そうすると苦手な練習曲も、このパートはフルートかなとかチェロかなと想像しながら弾くと楽しくなってきます。
そして二つ目は時間の変化や音色変化を使い分け自分の演奏が好きだと思えるような演奏をするように心がけています。ですがそれを追求するあまりレッスン中に先生とディベート大会が開催されることが多々ありますが(笑)

入賞者記念コンサートへの意気込みを一言お願いします!

入賞者記念コンサートは何度か出場させていただいていますが毎回緊張します。今回は白寿ホールというなかなか演奏することの出来ない貴重なホールをご用意いただきましたので悔いが残らないように楽しくそして満足のいく演奏ができればいいなと思います。

▼コンサート詳細はこちら▼
2023年度 グランミューズ部門入賞者記念コンサート
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