レポ:1/29 学校法人高知学園高知小学校(鈴木愛美pf・山本幸雄br)
2023特級グランプリの鈴木愛美さんが高知支部の入賞者記念のブロッサムコンサート出演の翌日1月29日に、学校法人高知学園高知小学校にて、初の学校クラスコンサートを開催されました。共演は地元で活躍中のバリトン歌手・山本幸雄さん。鈴木さんの得意とするシューベルトの魅力を、ピアノソロと歌曲とで届けました。休み時間にも訪れた児童との交流を深めていました。
学校法人高知学園 高知小学校にて5、6年生対象として2枠の学校クラスコンサートが開催されました。
この学校では昨年に引き続き2度目の開催となります。今年は第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリを受賞された鈴木愛美さんをお迎えしました。
声楽家の山本幸雄氏とのコラボは、鈴木さんが好きな作曲家で、歌曲王とも呼ばれるシューベルト。ピアノソロでは「即興曲」と「楽興の時」を、歌曲では「セレナーデ」と「菩提樹」を演奏してくださいました。
ワクワクして多目的ホールに入って来た5、6年生は、ピアノの美しい音色と力強い歌に引き込まれ、微動だにせず聴き入っていました。
鈴木さんは、シューベルトの作曲の特徴や、ご自身が演奏する時に気をつけているところなどを話されました。「同じフレーズが何度も何度も出て来るけれど、どのように演奏しようか?」「転調を意識してみよう」など、子供達にわかる言葉で話してくださいました。
高校でも音楽を教える山本さんからは、シューベルトの生涯についてのお話に加えて、歌う時の呼吸方法についてのアドバイスもいただきました。パワーがあり声が大きくても喉で声を出す歌い方は喉を痛めるので、口の中を広く開けることや、歌詞が多い時には緊張感を持ち鼻と口の間を指で指して真っ直ぐに声を飛ばすことなど、歌うコツも教えてくださいました。
最後に、子ども達がピアノを囲んで「君をのせて」を合唱し、楽しい時間はあっという間に過ぎました。子ども達は質問がしたくて、たくさん手が挙がりました。
休み時間には、子どもがバッハコンクールの課題曲を演奏して、「明るい音を出すには?」「滑ってしまう」など、鈴木愛美さんに悩みを相談する姿もありました。鈴木さんはひざまずいて、生徒さんの話を優しく頷きながらしっかり最後まで聞かれていました。
鈴木愛美さん学校クラスコンサートデビューおめでとうございます!
お疲れさまでした。
そして
ありがとうございました。
ピティナ高知支部 大友惠美子
学校へ伺ってのコンサートは初めてだったので、普段クラシックにあまり馴染みのない子供たちに受け入れてもらえるのか、(しかもオールシューベルトプログラム…笑)不安はありました。
ソロの曲は、比較的親しみやすそうな即興曲D899から第2番や、ドラマやSNSで聴いたことがありそうな楽興の時の第3番をプログラムに入れました。あとは子供たちの感性や想像力を信じて精一杯演奏しようと思っていました。
すると、共演していただいた山本先生の素晴らしい歌とトークのおかげもあり、私が想像していたよりもはるかに集中力をもって聴いていただき、とても嬉しかったです!
各地の入賞者記念コンサートなどで子どもたちと交流の機会をいただきますが、いつも子どもたちの持つパワーに私の方が力をいただいています。私にとって、とても貴重な楽しい経験になっています!
昨年に引き続き、本校で2度目のクラスコンサートを5,6年生対象に開催させていただきました。
コロナ禍で、この数年間子どもたちの音楽活動はずいぶん制限されてきました。今回のように、目の前で素晴らしいお2人の演奏を聴けたことは心動かされる貴重な体験でした。
プログラムは全てシューベルト作品。子どもたちには難しいかな?と少し心配もありましたが、鈴木さんが選曲された想いや、聴くポイントなどを分かりやすく伝えてくださいました。私の心配をよそに、子どもたちは身を乗り出したり、うっとりした表情で聴いている様子でした。いつも聴いている(弾いている)ピアノから、あんなに何種類もの音色が出るんだな…とただただ驚くばかり。本当に贅沢な時間でした。
最後は、子ども達に歌唱指導をしていただきながら演奏家お2人と「君をのせて」を共演。どんどん良い歌声に変わっていき、笑顔あふれる一番盛り上がる時間でした。
この度は、このような機会をいただきまして、本当にありがとうございました。
- 鈴木愛美さんのピアノの演奏に私はとても感動しました。私は小さいころからピアノを習っていました。でも今は中学受験があるためお休みしています。中学生になったらまたピアノを習おうと思えるきっかけになりました。
- 幸雄さんは、低い声で歌う時と、みんなにシューベルトのことについて説明してくれていた時の声の変え方がすごかったです。
- 鈴木さんのピアノの演奏は、長調短調がはっきりとわかる迫力ある演奏でした。山本さんの声での演奏は、低い声を生かしホールにワッと広がるような演奏でした。ピアノというたった一つの楽器でここまでたくさんの音があるとは知りませんでした。私も人をおどろかせるほどの人になりたいです!
- 愛美さんのピアノソロは、きれいな音から暗い音に変わっていったりする所が、どうやったらそんなに弾けるのだろうと疑問に思ったし、すごいと思いました。
- 鈴木愛美さんは、シューベルトさんが作曲した気持ちの変化を感じられるような演奏をしてくれて心が打たれました。
- ピアノのソロの演奏前にどのような所が聞き所か伝えてくれたので、より楽しく聞くことができました。
- まなみさんは目をつぶって弾いている時があって、どうして目をつぶっているのか不思議でした。
- バリトンのとても低く、心にすとんと気持ちよく落ちる声が響き渡り、「声量が多く、気持ち良い声が出せるなんて、素敵だな」と思いました。ピアノも素敵で、うっとりするようなとてもきれいな音色で、私はもう、まばたきもせず、ずっとけんばんを見たりして、目がはなせませんでした。
- 山本さんは、体全体を使って歌っていて、すごく迫力がありました。顔の部分は特にすごく使っていることがよく分かりました。
- 「君をのせて」を教えて下さった時は、お腹の下の方に力を入れる感じや、スクイーズのようにするという表現は、とても分かりやすかったし、音楽は大体のものが張っている、というのも、声がよく張れるようになって、最初より数倍上手くなりました。
- 私達高知小学校のコンサートのために練習してくださったのだと思うと、とても嬉しいです。
テレビ高知の取材が入り、1月29日の夕方のニュースで学校クラスコンサートの模様が放送されました
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/kutv/968687