レポ:9/21 草加市立西町小(篠永紗也子pf・斎藤 光晴fl)

草加市立西町小学校
日時:2023年9月21(木)
会場:音楽室
参加人数:6年生、特別支援学級 133名
出演:篠永紗也子(ピアノ)・斎藤 光晴(フルート)
プログラムはこちら

9月21日には、草加市立西町小学校にて学校クラスコンサートが行われました。西町小ではこれまで13回の学校クラスコンサートが開催され、これまでにピアノとクラリネット、ホルン、ソプラノ、ヴァイオリン、フルート、トロンボーン、チェロ、連弾…と様々な楽器の組み合わせで音楽を届けてきました。

今回訪れたのは、ピアニストの篠永紗也子さん(2015特級グランプリ)とフルートの斎藤光晴さん。6年生3クラスと特別支援学級、あわせて133名の児童が鑑賞しました。

篠永さんが子どもたちを近くに集めてピアノの構造を紹介して演奏した時や、斎藤さんがペットボトルや瓶を使って管楽器の音の出る仕組みを実演してみせると、その演奏やトークに子どもたちは先生も驚くほどの集中力を発揮して真剣に見たり聴いたりしていたそうです。

音楽の先生より

児童全員が満足し、教員たちも、感謝と感動で喜んでおりました。プロの演奏家が、普段授業している場にいらっしゃっることによる、オーラのある空気は、児童にとって良い刺激になったと思います。

コンサート後にピアノを弾いたら、楽器が喜んでいるような弾き心地に感じました。

ピアノ・篠永紗也子さんより

3クラスそれぞれ、皆さんがとても興味深く、楽しく演奏を聴いてくださっていることが分かり、あっという間のひとときでした。クイズコーナーも積極的に参加いただき嬉しかったです。

ドビュッシーの「月の光」や、ショパンの「子犬のワルツ」など、「聴いたことがある…!」という方が思いのほか多かったことには、驚きました!もっともっとクラシックの素敵な曲たちを広めて行きたいな、と思いました。

最後に6年生の皆さんと共演した校歌では、エネルギーをいただけた気がします。ありがとうございました…!

フルート・斎藤 光晴さんより

コロナ禍がありましたので学校クラスコンサートには6年ぶりの出演になりました。普段授業が行われている音楽室で生の演奏会が行われるだけあって、児童の皆さんはとても集中して聴いてくれているのがひしひしと伝わってきて、45分間があっという間でした。

楽器紹介では身近にある物を使ってフルートと同じ発音原理で音を出すと興味津々なようで、家に帰ったらきっと色んな物で音を出してみてくれたのではないかと思います。今回はフルートの仲間ということでピッコロの演奏も聴いていただきましたが、慣れない高い音をそばで聴いて目を丸くして驚いた表情をしたり、咄嗟に耳を塞いだりした反応が興味深かったです。プログラム最後の校歌の演奏も一緒に元気よく歌ってくれて大変嬉しかったですね!

目の前で生の楽器の演奏を聴ける学校クラスコンサートは、音楽を身近なものに感じてもらう大変貴重な機会ですので今後も末永く継続していって欲しいですし、開催できる範囲が更に広がっていくことを願っています。

児童の皆さんの感想より(抜粋)
  • 篠永さんは、話す時はとてもにっこりになり、ピアノを弾いている時は真剣な顔になり、とてもかっこよかったです!
  • フルートは笛なのに私たちが使用しているリコーダーとは違い高音が出ていて、聞いていて楽しかったです。
  • 田園幻想曲では、高い音から低い音まで幅広くてすごいと思いました。体中にも響いてきてとても迫力がありました。
  • さえずる小鳥では、ピッコロの力強い高い音に圧倒されました。本当に鳥が鳴いているようで、鳥を想像して聴きました。
  • ペダルであそこまで音が変わるなんて思わなかったし、1つ1つペダルで調節するのも難しいんだなと感じました。音の強弱もすごかったし、何よりあそこまで感情を表現できるなんてすごいなと思いました。ピアノは他の楽器を目立たせられるんだなと思いました。
  • 斎藤さんのフルートとピッコロの解説は、どのようにしたら高音が出て、どうしたら低音になるかや、楽器の質についても教えてくれて分かりやすかったです
  • 音色の変え方の説明がとても分かりやすく、身近にあるペットボトルや缶を使ってやっていたので、意外と身近な物でキレイな音って出せるんだと思い、今度やってみようと思いました。
  • フルートの演奏を聴いていてとてもすごいなと思ったのが肺活量です。息があまり吸う時もなくて、吸う時はとても大きくやっていたので、とても大変だなぁと思い聴いていました。
  • とても笑顔で楽しそうに弾いていて、音楽がすごく好きなんだな、自分も今の習い事を好きになれたら良いな、と思いました。
  • ぼくも自分のことに自信を持ち、正々堂々と生きていきたいなと思いました。

児童の皆さんからの質問

お礼のお手紙の中に、いくつか質問もありました。斎藤さんにお答えいただきました。

フルートのキーを押してないのに押された状態になったり戻ったりしていたのは何かあるのですか?

300年位前のバッバの時代のフルートは、リコーダーのように直接指穴を指でふさいでました。

現在のフルートの仕組みが登場した200年前位からは、より幅広い音域を鳴らすために管が長くなり、指が届かない穴をふさぐためにキーというふたのようなものが開発されました。

さらに速く楽に吹けるように簡単な指使いが考え出され、穴の数は半音階の数に増えました。半音階は、1オクターブに12個の音がありますが、指は両手で10本。右手の親指はフルートを支えるために使っているので、残りの9本の指しか使えません。

そこで、1つのキーをふさぐと他のキーも連動して動き、半音階をスムーズに吹けるような仕組みが作られました。例えば、右手の薬指を押さえると、左手と右手の間の、指が届かない所のキーも同時にふさがります。演奏中にキーの動きをよく観察していましたね!

フルートは何種類くらいあるのですか?

フルートピッコロは聴いていただきましたが、他にもフルートより4度下の音まで出るアルトフルート、フルートの1オクターブ下まで出るバスフルート、アルトフルートのオクターブ下まで出るコントラアルトフルート、バスフルートよりオクターブ下まで出るコントラバスフルート、コントラバスフルートより更にオクターブ下まで出るダブルコントラバスフルートなどがあります。

オーケストラや吹奏楽ではピッコロ、フルート、アルトフルートまでが使われますが、フルートアンサンブルというフルート族のアンサンブルではコントラバスフルートやダブルコントラバスフルートまで使うこともあります。

素材で音が変わるのかも知りたいです

昔の素材を再現して作るなどこだわって製作しているメーカーもありますが、フルートの音色には他にもたくさんの要素が関係していて、素材だけでどのくらい音色が変わるのかは、実はよく分かっていません。

素材のほかに音色の変化に影響が大きいのは、管の重さ(厚み)や、歌口(吹く所)のサイズや削り方などだと思われます。

楽器も常に改良が重ねられていますが、吹きやすさを追求すると音色が損なわれたり、遠くまで音が響きにくくなることもあり、難しい楽器です。

いつか機会がありましたら素材の違う楽器をいくつか使いながら学校クラスコンサートを行ってみたいですね。


学校クラスコンサート
【広告】