開催レポ:山﨑亮汰さん、名古屋宗次ホールデビュー公演!(7/15)

開催日程:2023年7月15日(土)
会場:宗次ホール(愛知・名古屋)
主催:宗次ホール
後援:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)

2023年7月15日(土)に宗次ホール(名古屋)で開催された「PTNA WINNERS CONCERT 1 山﨑亮汰ピアノコンサート」より、ホール主催者からのレポートをお届けします。

2023年7月15日。当館初出演となる山﨑亮汰さんをお迎えしました。
15歳でPTNA・ピアノコンペティション特級グランプリ、17歳でクーパー国際コンクール日本人初優勝という素晴らしい経歴をおもちの25歳。チラシを作成した当初から、とても楽しみにしておりました。なんといっても、このプログラム!!
ショパンのエチュードOp.25全曲に、後半はリストのソナタ。
勿論他にはバッハ/ブゾーニの「いざ来たれ 異教徒の救い主よ」、そしてモーツァルトのソナタ第18番と、凄まじい技術が必要とされることは言わずもがな、様々な時代の作品を1公演で堪能できるという意欲的な構成だったのです。

公演を終えて感じることは、なんと、余裕をもってこのBig Programに挑まれたことか、という感激と尊敬です。決して力むことなく、たおやかで、そしてなんとも楽しそうに弾かれる。
中・低音域に出てくる旋律は深く歌われ、ショパンのエチュード全曲も難なく、一つの大きなストーリーになって迫ってくる。リストの長大なソナタで最後の音が静かに置かれると、しばらくは拍手をためらってしまうほどの感動。

アンコールでは、まだまだ体力が有り余っていると言わんばかりにラフマニノフ ピアノ・ソナタ 第2番より 第1・2楽章を。 若いピアニストがその技術を誇示するのとは全く違うところにある、山﨑さんのピアニズム。テクニックが圧倒的なのは見まごう事なき事実ですが、それを忘れ、音楽に没頭させてくれる演奏でした。

集中力みなぎる山﨑亮汰さんの演奏

ファンサービスも素晴らしく、終演後はお客様に「質問などありましたらどうぞ!」ととてもフレンドリーに接してくださいました。「子どもが練習に飽きてしまうのですがどうしたらよいか?」という質問に対し、山﨑さんも「完璧主義」だった故 "なぜこの箇所が上手くいかないか"を常に考えながら練習を重ねてきたとのご返答。アーティスティックであるだけでなく理知的な点が、きっとこの方をここまでにさせ、また今後も益々素晴らしいピアニストとして羽ばたかせるのでしょう。
実物の山﨑さんはとてもあたたかく笑顔が素敵な青年で、たくさんリピーターがいるのもうなずける、素晴らしい方でした!
また宗次ホールに戻ってきて頂けますように!

レポート◎宗次ホール 廣田政子
 写真提供◎宗次ホール

カーテンコール
山﨑亮汰さんのコメント
コンサートを終えて

今回初めて宗次ホールで演奏させていただきました。ピアノの響きやホールの雰囲気が本当に素晴らしく、感動しました。今回のコンサートでは、何年間も弾いてきた曲を中心に選曲させていただきました。特にショパンエチュードが良かったというお声を多くいただき、とても嬉しかったです。終演後はお客さまと質疑応答コーナーという時間を設けていただきました。普段のコンサートでこのようにお客様と直接コミュニケーションを取れる機会はなかなかないので、本当に貴重な時間になりました。その後は写真撮影などで個人でお話しする時間もいただきました。遠方から来てくださった方も何人もいらっしゃったようで本当に嬉しかったです。

また近いうちに宗次ホールでリサイタルできるよう日々頑張っていきたいと思います。来てくださった方、関係者の方本当にありがとうございました。

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