開催レポ:光が丘IMAクラシックコンサート第10回野村友里愛/第11回山縣美季

日程:2022年12月27日(火)
会場:光が丘IMAホール
第10回出演:野村 友里愛(p)共演:江夏真理奈(p)
第11回出演:山縣 美季(p)共演:森永冬香(p)
主催:ピティナ練馬光が丘ステーション
共催:IMAホール
1日2公演を華やかに開催!

2022年12月27日(火)IMAホール(東京・光が丘)において、『光が丘IMAクラシックコンサート』第10回野村友里愛さん(賛助:江夏真理奈さん)第11回山縣美季さん(賛助:森永冬香さん)、1日に2回公演、全く別の出演者によるコンサートの開催となりました。

第10回 野村友里愛さん&江夏真理奈さん「ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲」
 

第10回の野村友里愛さんは、2021年ピティナピアノコンペティション特級グランプリに輝き、なんと!まだ高校生という若さ溢れる才能をお持ちのピアニストです。

客席が暗転すると、野村さんお一人で舞台に登場。可愛らしい高校生の雰囲気ですが、いざスポットがあたり演奏が始まると・・・真剣な眼差しに変わり、幻想的なスクリャービンの世界へ(幻想曲)導かれ、続いて、ショパンの激しさ(革命のエチュード)、軽やかさ(小犬のワルツ)と、いとも簡単にピアノを操っているような演奏に、観客は驚きの連続となりました。

後半は、賛助出演の江夏真理奈さんがインタビュアーになり、まずはトークタイム。野村さんと江夏さんとのコンペティションでの出会いから将来は海外への、ピアノにまつわる楽しい話が続きました。可愛らしいお2人ですが、2台ピアノによるラフマニノフ作曲『パガニーニの主題による狂詩曲』の演奏では、歯切れの良さ、力強さ、また壮大なラフマニノフのハーモニーが会場を埋め尽くし、絢爛豪華な世界へと誘いました。オーケストラパートの江夏さんのサポートで、息の合ったお2人の演奏に魅了されました。

野村さんは内に秘めた素晴らしい才能をお持ちで、近い将来、世界に羽ばたく日が楽しみな逸材です。

第11回 山縣美季さん&森永冬香さん「シューマン:ピアノ協奏曲イ短調」

『光が丘IMAクラシックコンサート』第11回は山縣美季さん(賛助出演:森永冬香さん)にご出演頂きました。
前半は山縣さんのソロ演奏。モーツァルト作曲ピアノソナタK.576では爽やかな可愛らしさを醸し出し、続いてショパン作曲舟歌では、洗練された美しさへと変わり、山縣さんの多彩さな演奏が続きました。

続いて、森永冬香さんがご登場され、お二人ご一緒の真紅色ドレスが映ます。幼少時から共にピアノに日々打ち込んで来たお二人だからこそ分かり合える阿吽の呼吸、ピアノの楽しさ、美しさの伝わるシューマンの素晴らしいピアノ協奏曲の競演となりました。

アンコールでは、ピティナコンペ2台ピアノ部門でお二人が金賞となったプーランク作曲シテール島への船出を演奏。大の仲の良さを伺える演奏に温かい気持ちとなる素敵な公演となりました。

お二人の益々のご活躍が非常に楽しみです。

レポート◎鎌田裕子(練馬光が丘ステーション)
写真◎Rieko Fujiwara

コンサートプレミアアーカイブ配信中!

ピティナ・コンサートプレミア配信にて、2つのピアノ・コンチェルトをお聴きいただけます。迫力の演奏をお楽しみください。


アーカイブ配信中!
【広告】