岸田衛さん、松隈有咲さん(Dカテゴリー1位) グランミューズ部門入賞者インタビュー
Dカテゴリーで、二年連続1位を受賞された、岸田衛さん、松隈有咲さんペアにインタビューをしました。入賞者コンサートでは、昨年に引き続き、お二人の魅力が存分に発揮できる曲目で会場を盛り上げていただけそうです。
- S.バーバー:スーヴェニール(思い出)より Ⅰ.Walts Ⅲ.Pas de duex Ⅵ.Galop
- リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
- モンティ:チャールダーシュ
コンペティションでのご入賞、おめでとうございます!少し前のことになりますが、コンペティションでご入賞されたときのお気持ちをお聞かせください。
実は精神的に不安定な状態でした。アンサンブルというのは1人の考えで進んでいくものではありません。もちろん新たな感性に触れて演奏表現の幅が広がるなどの利点もありますが、時には意見がぶつかるときもあります。それは音楽性だけではなく人間そのものということもあります。しかし、どうにか演奏を評価していただき、苦しみながらもやってきたことが評価され、なんとか心が救われました。
コンペティション出場の動機を教えていただけますか?
ピアノ弾きならば誰もが知る「ピティナ」。これに1度は挑戦したいと考えていたため出場しました。
コンペティションで演奏された曲の選曲理由を教えていただけますでしょうか?
ある男女がホテルで出会い、物語が展開していく楽曲で、色々な表情を表現できる素晴らしい作品と感じたためです。
レッスンには通われていますか?
通っています。大学時にお世話になった先生にいまもレッスンをしていただいています。
連弾の練習はどのようにされていますか?頻度、場所、時間などお聞かせください。
まずは初合わせを本番の1~2か月前に行います。2回目の合わせを2週間後くらいに行い、その出来栄えで毎週合わせるか、個人練習を重点的に行うか決めています。それはもう、人生山あり谷あり練習です。どちらもお互い毎日ピアノにふれる仕事をしているので、普段の生活リズムで技量が衰えることはあまりないかと思っています。
好きな作曲家、演奏家、曲についてお聞かせください。
アストル・ピアソラ
「オブリビオン」「アレグロタンガービレ」
初めて連弾で取り組んだ楽曲です。大変思い入れの深い2曲です。どちらも性格の違う楽曲で、一方は、儚いなかに強さが折り重なり、一方は熱く情熱的な楽曲です。そのどちらも表現することが得意だった私たちの良さが最大限に活かされた楽曲でした。
ピアノを演奏する際に心掛けていることは何ですか?
「この曲はここが素敵なの!!…そう思わない?」
という気持ちで弾いています。相手に伝わる演奏をいつも心がけています。
入賞者記念コンサートの曲目の選曲理由を教えてください。
コンクールではなく演奏会ですので、誰もが楽しめるように、凄まじい熊蜂と情熱にあふれるチャルダッシュを選曲いたしました。きっと忘れられない日になると思います・・・(精一杯頑張ります)。
入賞者記念コンサートへの意気込みを一言お願いします!
やるぞ!やるぞ!やるぞ~!