レポ:11/4 芸西村立芸西小(デュエットゥpf・平田里子sop)

芸西村立芸西小学校
日時:2022年11月4日(金)
会場:体育館
参加人数:全校生徒 173名
出演:デュエットゥ かなえ&ゆかり(ピアノ)、平田里子(ソプラノ)
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デュエットゥより

♪低学年

一年ぶりの芸西小学校。元気いっぱいの低学年でした。最初は昨年の復習として「天国と地獄」を演奏しました。曲名を覚えてくれている子供たちが多いことも素晴らしいと思いましたが、一人の女の子が作曲者の名前も「オッフェンバックだと思います」とはっきりと答えてくれました。これにはビックリ!難しい作曲者の名前も覚えてくれていて、今までに何年も継続してクラスコンサートを開いている成果が表れているのだなと感激しました。

1年生のみんなは私達の出会いのきっかけにも興味津々で、私達が幼馴染だということに驚いていました。「フニクリ・フニクラ」では平田さんが今回初めて呪文のような「ヤンモ ヤンモ ンコッパヤンモヤー 」を子どもたちに一緒に歌ってもらう試みをしました。こどもたちは呪文のような言葉を覚えて、手拍子とともに元気いっぱいに歌ってくれました。

「安芸っていいな」では私(木内)がこの曲を作ったことをみんな忘れていたみたいで、作曲者が私ということにビックリ。歌詞は、安芸の子どもたちの言葉を集めているんだよ、ということにも2度ビックリ!でした。みんなで美しい透明感のある歌声で歌ってくれました。鍵盤ハーモニカでは前列の子供たちに吹きながらアプローチができたので、一体感が生まれたことが嬉しかったです。

最後の「翼をください」では素晴らしい歌詞が引き立つような平田さんの歌声が響き渡りました。子供たちがそれぞれ感想を言ってくれて「指の速い動きにビックリしました」「こんなに高い声がどうやったら出るようになるのか不思議でした」などたくさんの感想が出ました。

♪高学年

高学年は一年ぶりの私たちの演奏をとても楽しみに待ってくれていました。高学年は男子がとても元気で、私達のトークや質問に積極的に答えてくれました。高い声に苦戦しながらも、校長先生の参加もあり、「ヤンモ ヤンモ ンコッパ ヤンモヤー 」(さあ、登ろう、ホイサッサ)のところは綺麗な声で歌いながら元気な手拍子もつけて積極的に参加してくれました。

「安芸っていいな」は短期間での練習ながらも、みんな歌えるようになっていました。毎日、給食の時間に流して下さっていたみたいで、曲はまずは「耳から」聴いて覚えるということも大切なのだと改めて思いました。「いいことがありそう!」では自分がこれから叶えたい夢を心に思い浮かべながら聴いてもらったところ、みんな一生懸命に思い浮かべているようでした。

最後の「翼をください」では、演奏を聴いて下さった先生方から「涙が出そうになりました」と感想を頂きました。

演奏で音楽をどのように子供たちに伝えるか・・このテーマは永遠で、私達音楽家は常に答えを探し求めていますが、曲自体の持っているパワーや魅力の凄さも、曲によって違うということを、今回の安芸滞在で強く実感しました。

「安芸っていいな」という曲が完成してタイトルが決定し、歌詞が出来上がって皆さんに歌っていただけたということが、安芸の子供たちに音楽で「安芸」という町の魅力再発見に繋がっていたらこんなに嬉しいことはないと思いました!

また継続してこの曲を演奏していくことで、どのような変化が生まれるか。音楽で町を活性化できるのか、ということに繋がっていくので楽しみです。

毎年「子供たちに生の音楽を届けたい」という熱い思いで招聘してくださる先生方や教育委員会の皆様には今年も感謝の気持ちでいっぱいになりました。これからも音楽で恩返しができると良いな、と感じた今回の安芸滞在でした。

芸西小「学校だより」より

今年も、東京からピアノ連弾ユニット「デュエットゥ」の木内佳苗さん大島由香里さんとソプラノ歌手の平田里子さんの3名が文化庁事業「文化芸術による子供育成事業(芸術家派遣)」により芸西小学校に来て下さり、すてきな音色やエピソードをきかせてくれました。

昨年度のことを思い出し話す児童や、聴き終わった後すぐに「感想を書きたい」と書き始める児童もおり、心に響く音楽を素直に感じ、表現していました。

コロナ感染対策のため、今年度も保護者の皆様への呼びかけを控えましたが、今後機会がありましたら是非一緒に素敵な時間を過ごしたいと思います。

★校長先生からのコメントは「学校クラスコンサートインタビューVol.3デュエットゥ」へ掲載(近日公開)★

学校クラスコンサート
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