グランミューズ部門入賞者インタビュー:B2カテゴリー1位 中村佳子さん
2022年2月26日(土)に行われるグランミューズ部門入賞者記念コンサート。出演者のみなさんにインタビューを実施ししております。今回は、B2カテゴリー1位に入賞された中村佳子さんです。
今回、入賞されたお気持ちを聞かせてください。
このような素晴らしい賞を頂き、未だに信じ難く、身の引き締まる思いがしています。ご指導頂いている石井先生をはじめ、応援下さった方々に感謝の気持ちで一杯です。又コロナ禍に於いて、いろんな人に「元気が出た」と喜んで頂けたことは予想外で、とても嬉しかったです。
普段の練習はどのようなスケジュールでされていますか?頻度や内容など教えてください。
練習の頻度は、家庭の状況に左右されるところが大きいです。数年弾けないこともありましたが、今は毎日ピアノに触れることができています。
普段の練習では、楽曲のみにして集中しています。指が弱いこともあり長時間の練習はできませんが、心と身体と頭、それぞれの課題に効率よく向き合えるよう、努めています。
プロフィールでダンスをされていたと拝見しました。どのようなジャンルのダンスを踊られるのでしょうか?また、ダンスの経験と演奏が結びついてくることなどはありますか?
短い間ですが劇団四季に所属していたこともあり、様々なジャンルのダンスを経験してきました。今は細々とモダンバレエを続けています。
ピアノでの音楽の捉え方はダンスに、またダンスでの細かいリズムの捉え方や体の動きはピアノに影響しているのかなと思います。
全国大会・入賞者コンサートでの選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。
全国大会のカール・ヴァインのピアノソナタは石井先生に薦めて頂きました。バレエ団の為に書かれた舞曲で、独特のリズムと音が創り出す繊細で不思議な世界観に引き込まれました。
今回の入賞者記念コンサートでは、グラナドスの演奏会用アレグロを演奏します。このコロナ禍に、コンペとは趣の違った華やかでエネルギッシュな曲をお届けしたい思いで選曲させて頂きました。スペイン情緒溢れるピアニスティックな一曲を楽しんで頂ければ嬉しいです。
より良い音楽、演奏のために普段から心がけていることはありますか。
自分自身、ダンスで体幹や軸に苦労してきた背景があり、ピアニストに限らず感銘を受けた人の体幹や体の動きについつい目がいき、自分の中にも取り入れようと心がけています。ピアノでもダンスでも、体が繋がって無理なく動かせることが理想です。
好きな作曲家・ピアニスト・録音はありますか。
反田さんの映像をよく見ます。
ピアノ曲の中ではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が好きで、一昨年、二台ピアノのステップで初めてこの曲でデュオをさせて頂き、また改めて感動することができました。
また、クラシックから外れますが、ニューシネマパラダイスのようなやわらかな映像的な音楽も大好きです。近現代曲のイメージを膨らませるにあたり、最近ゲーム音楽の楽譜も増えました。
最後にコンサートへの抱負、今後の目標をお聞かせください。
感謝の気持ちを込めて演奏させて頂きます。今後は、今まで苦手意識で触れていなかった曲も含め、レパートリーを増やしていけたらと思います。
ご協力ありがとうございました!ダンスのご経験が、ピアノの演奏にもつながってきているのですね。コンサートでのご演奏を楽しみにしています!