レポ:10/1 松戸市立新松戸西小(長瀬賢弘Pf・永井公美子Vn)
台風で大荒れの天候の中、松戸市立新松戸西小学校へ学校クラスコンサートへ向かってくださったのは、ピアニストの長瀬賢弘さんとヴァイオリニストの永井公美子さん。4,5,6年生が1学年ずつ、音楽室でコンサートを聴きました。
心が温かくなるような「愛のあいさつ」(エルガー)から、ヴァイオリニストの作品らしく技巧の華やかなヴィエニャフスキの「スケルツォ・タランテラ」などヴァイオリンの魅力に触れた後は、ピアノの楽器の説明。鍵盤を押すとどうやってハンマーが弦をたたいているのか、というピアノの音の出る仕組みを、長瀬さんが持参した模型を使って説明してくださり、さらに特別体験として、長瀬さんがピアノを弾く間、1人ずつピアノの下にもぐっていいことに!「ピアノの響板の力を感じてもらいたい」という長瀬さんの想いの通り、ラフマニノフの「鐘」の音を、全身で体感し、子どもたちも大喜びでした。
最後には、音楽の時間に練習している「やまねこバンガロー」を、一緒に演奏しました。
長瀬賢弘さんより
空模様がかなり荒れており、どうなるかと思いましたが、休校にはなら無事にコンサートを届けることができ嬉しく思っています。子供達も興味津々の様子で、我々も手応えのあるステージとなりました。このような時だからこそ、子供達にとっては生の芸術に接する機会というものは意義深いものになっていると思います。また機会がございましたら、ぜひお伺いしたいと思います。
音楽の先生より
台風の中、大事な楽器を背負ってきていただいて、ありがとうございました。改めて「生の演奏はいいなあ」と感じた1日でした。子ども達も熱心に聞き入っており、心に感じるものがあったようです。
児童の皆さんの感想より
子どもたちの心に、どのように響いたのか、とても興味深い感想がたくさん届きましたのでご紹介します。
- 「タランテラ」は、永井さんの表情でヴィエニャフスキの気持ちがとても伝わりました。
- 私はピアノとヴァイオリンによる「チャルダッシュ」の曲想がつぎつぎと変わるところが好きです。お二人の迫力がある、せんさいな音は忘れません。
- 近くで見て、ヴァイオリンとピアノの仕組みがよくわかりました。知っているところなどがあったけど、あらためて聞くとすごい迫力がありました。
- 最初に演奏してくれた「愛のあいさつ」は、朝の放送で流れていてとても大好きです。
- お二人の演奏とても音色が美しくて、涙が出そうになりました。バイオリンであんなに高い音が出せるなんてすごいなぁと思いました。ピアノもとても速くて、心がずっとはずんでいました。
- お二人に質問があります。お二人は、バイオリンやピアノをひく時に、何を考えていますか?
- 全ての曲に作者の思いがあることがわかりました。
- 初めてバイオリンを間近で見ました。作られたのは250年前くらいなのに、とてもきれいで、大事に使われているんだなと思いました。
- ピアノはひびく板があってそれで音を遠くまでとばしていてすごかったです。
- 永井さんは弓や弦について、弓は馬のしっぽでできていて、弦は4本あり、太くなるほど音が低くなっていくことをはじめて知りとてもびっくりしました。長瀬さんは、ピアノはどのような仕組みで音が出ているのか、なぜピアノの音は大きく聞こえるのか、ピアノの仕組みを分かりやすく教えて私たちをピアノ博士にしてくれました。
- ピアノのハンマーをはじめてさわったので、とてもおもしろかったです。
- ピアノの下をくぐる体験ははじめてで、ものすごくおなかにひびいて、ものすごくおなかがすくので、びっくりしました。
- ピアノの下をくぐった時は、音が大きく聞こえてすごかったです。
- ふだん何気なく使っているピアノの仕組みが知れて楽しかったです。ピアノの下をくぐったとき、下にも板があるんだな、と知りました。
- ピアノのもけいで、てこの原理を見て、細かくて作った人はすごいと思いました。ヴァイオリンもあの馬のしっぽでひいているのがすごい工夫だと思いました。
- 楽器には、私がふだん注目していないところにいろんなひみつがあって、面白かったです。
- 永井さん、心も顔も美人でびっくりしました。ピアノの下をくぐる時、気を使ってくれてとてもうれしかったです。
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