2021年度 A2級入賞者記念コンサート 当日のレポート

A2級入賞者記念コンサート
当日のレポート

2021年8月16日(月)、浦安音楽ホール(千葉・浦安)にて第45回ピティナ・ピアノコンペティンションA2級入賞者記念コンサートを開催いたしました。今年度の地区予選参加者はA2級でのべ2,240名にのぼり、その中から全国の地区本選にて入賞を果たした54名が憧れのステージでこの夏の成果をご家族や先生方に披露しました。小さな体で堂々と演奏するリトル・ピアニストたちに会場からは惜しみない拍手が送られました。

また、今回のゲストステージにはピアニストの佐久間あすか先生をお招きし、今年度のA2級課題曲を様々なアレンジでご演奏いただきました。
前半は「おいかけっこ」「バイエル」「2つのマーチ」「マーチ」をアレンジ演奏していただきました。お洋服のコーディネートで雰囲気が変わるように、同じメロディーに違う和音をつけてアレンジすることで、曲のイメージが変わることを学びました。
後半は、鍵盤ハーモニカも登場。ピアノではできない「1音の中でのクレッシェンド」も、息を使って演奏する鍵盤ハーモニカなら、自由自在!佐久間先生には、鍵盤ハーモニカで一味ちがった「かっこう」を演奏していただきました。

ゲストステージの中では、Q&Aのコーナーも実施。事前に皆様から募集した質問に、佐久間先生がたくさん答えて下さいました。
最後は「かわいい舞曲」「ぶんぶんぶん」「うたうろばさん」の素敵なアレンジ演奏を聴き、「トルコのおどり」では手と足でリズムを作って会場全体が一体となってアンサンブルを楽しみました。

第11回目となる今回のコンサートは、2019年度以来2年振りの開催となりました。感染対策にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。この夏にコンペティションを通じて得た経験を糧として、皆様がますます大きく成長していかれることを願っています。

Q&Aコーナー
第1部
1.参加者からの質問
練習について
何歳からピアノを弾いていますか。
3歳9ヶ月からピアノを習い始めました。
どうして、ピアニストになったのですか?
幼稚園の卒園アルバムには「ピアニストになりたい」と書いていました。どうしてなりたいか覚えていないくらいの時にピアニストになるんだと決めていたようです。
佐久間さんは、幼稚園児の頃、どのような練習をされていましたか?
右手を3回、左手を3回、両手を3回、といった練習をしていました。片手の練習をする時に、反対の手で拍子を叩きながら練習していました。
来年小学生になります。小学生の時は毎日どれぐらい練習していましたか。
小学1年生の頃は1時間半、2年生で2時間、3年生で3時間、4年生で4時間…とだんだん増えていきましたが、それ以上長く練習すると遊ぶ時間もなくなってしまうので、小学生の時は4時間くらいが一番多かったと思います。コンクールの前や夏休みは、5、6時間弾いていた時もありました。遊びの時間もしっかりとって良かったなと思っています。
どうしたら右手と左手の音を両方ともよく聴けるようになりますか?
色は混ぜた時に新しい色になりますが、音も合わさった時に新しい色ができるので、右と左を合わせよう、両方聴こうと思った時は、どっちも聴こうと考えすぎずに、混ざった色、その響きを聴こうと思うと良いと思います。
他の楽器の人たちと合わせる時、ピアノを弾きながら他の音のこともきちんと聴けるようにするにはどうすればいいですか?
他の楽器と自分が合わさったらどんな響きになるか、合わさった響きを意識すると上手に聴けると思います。
その他
こどものときにすきだったあそびはなんですか?わたしはこうさくをしたり、えをかいたり、のぼりぼうをするのがすきです。
鉄棒と雲梯が大好きでした。
いしょうをきめるときは、どんなふうにきめますか。
どんな曲を弾くか、その曲の雰囲気をイメージして、その曲に合った服を着たり、一緒に演奏する人と相談して決めたりしています。
すきなおかしはなんですか。わたしはチョコレートがとってもだいすきです。
麩菓子のふーちゃんが大好きです。
2.保護者からの質問
練習について
子どもが楽しくピアノの練習を続けていくためには、どんな練習が必要ですか?
楽譜の音を元にして遊び弾きをすることが多いです。元の曲の後ろに自分の作曲をくっつけてみたり、元の曲に別のものを重ねてみたりしています。
第2部
1.参加者からの質問
練習について
ピアノの練習するときに、どんなことに気をつけていますか?
音の響きをよく聴くこと。聴きながら弾くことに気をつけながら練習しています。
小さい時に練習していれば良かったな、と思うことは何ですか?
アンサンブルをもっとやっておけば良かったなと思います。他の楽器の人と弾いたり、連弾をしたり。ピアノは一人でアンサンブルをしているような楽器なので、ぜひ皆さんも機会があったらアンサンブルの体験をたくさんできたら良いと思います。
ピアノが上手に弾けるようになるためには何が大切ですか?
ピアノと友達になることかな、と思います。友達になるには自分の話をたくさん伝えてお友達の話もよく聞く、そうすると仲良くなれますね。音楽やピアノも同じで、ピアノの音をよく聴いて、楽譜に書いてある作曲家のメッセージをよく聞いて、さらに自分がこうしたいなという気持ちも伝える、そうやって音楽と友達になると、上手になると思います。
どのようにすれば指を速く動かせるようになりますか?8分音符や16分音符を上手に弾くコツがあれば教えてください。
リズム練習がおすすめです。そうすると指の細かい筋肉がついてきます。
小さな音を弾くときにそっと弾きすぎて消えてしまう時はどうしたらいいですか?
ゆっくり弾くと小さい音が出ます。ピアノの鍵盤の上半分ではなく下半分を上手に使うと良いです。指を手前にゆっくり引っ張るように弾く、前からのフレーズやその後のフレーズの流れを考えて弾く、など、いろいろなコツがあるので、ぜひ試してみて下さい。
大きな音を綺麗に出すにはどうしたらいいですか?
きれいにハモらせると楽器が共鳴して響きが大きくなるので、響きを上手く使うと良いです。
どうしたらワルツの曲が上手に弾けるようになりますか?
左手のワルツのリズムを、両手を使って弾く練習をすると上手になります。見本を作ってから弾くと良いリズムになります。ワルツに限らず、片手を両手に分けて練習するのはとてもおすすめです。
間違えたくないと思っているのに間違えてしまいます。どうしたらいいですか?
間違えることはそんなに気にしないほうがいいです。間違えることよりも、自分のイメージした音が出ているかな、と思って弾くのが良いと思います。
きれいな音はどうやって出すのですか?音の響かせ方をどのように気をつけていますか?
響きを上手く使うと良いと思います。弾いた音よりも、弾いて響いた後の音を耳でよく聴くときれいに響くと思います。
本番前日どのような気持ちで練習に取り組んでいますか?
ゆっくりのテンポで弾いて、響きを聴く練習をしています。本番で緊張するとテンポが速くなってしまうので、ゆっくり丁寧に音を聴く練習を心がけています。
好きな音楽について
小さい頃に好きでよく聴いていた音楽はどんな音楽ですか?
基本的にクラシックを聴いていました。当時はクラシック以外は聞いてはいけないと思われていた時代だったかもしれません。今はクラシックを勉強している人でもポップスを弾いたりジャズを聴いたり、音楽の世界が開けてきたなと感じています。
どんな曲が好きですか?作曲家で一番好きなのは誰ですか?
ロシアのカプースチンという作曲家が大好きです。もし興味があったら皆さんぜひ聴いてみて下さい。
5歳、6歳の時に弾けるようになりたいと思っていた曲を教えてください
カバレフスキーの曲がかっこいいなと思っていて、憧れていました。
その他
ピアノ以外に演奏する楽器はありますか?
残念ながらピアノしか弾けませんが、ピアノで弾いている曲を鍵盤ハーモニカで弾いてみて、そのイメージをもってピアノを弾いてみると、長い音符にニュアンスがつくように聞こえるので、ぜひ試してみて下さい。
子どもの時にピアノをしていてよかったと今でも覚えていることを教えてください
子どもの頃から一生懸命練習していたので、今こうしてピアノを弾くというお仕事をさせていただけて良かったなと思います。
小さい頃からコンクール等は積極的に出ていましたか?
出ていました。1年に2、3個受けたりしていました。
2.保護者からの質問
コンクールについて
コンクールは佐久間さんにとって、どのような存在ですか?
子供の頃は遊ぶ時間が減ってしまうと思う時もありましたが、やっぱりコンクールがあると頑張って練習するし、良い賞をもらえたり褒められると嬉しい!結果が出ることによって自信にもなるし、今回も皆さんこうして入賞者記念コンサートに出られたということを大きな自信にしてほしいです。
ピティナピアノコンペティションに出場されて、一番よかったと思うことは何ですか?
それはピティナのお仕事を沢山いただけていることなのですが、子供の頃にコンクールに一緒に出たお友達とはきっとこの先他のコンクールやいろいろな場所でまた出会うことがあると思います。私も今お仕事を一緒にさせていただいている方の中には幼稚園、小学校の頃に一緒にコンクールに出た方がたくさんいらっしゃいます。なので、今日出会ったお友達のお名前を覚えておいたら、きっと何年何十年経った時に出会えるかもしれないと思います。
練習について
毎日のピアノ練習をどうしたら楽しんでやれるようになると思いますか?
音をちょっと変えてみたり、fと書いてあるところをpで弾いてみたり、スラーで書いてあるところをスタッカートで弾いたり、楽譜に書いてあることとわざと違うように弾いてみる、ということをよくやっています。そうすると、思ったことを音にする練習になります。変えたこともできるようになると、また楽譜通りに弾いた時にこんなに素敵だったんだという発見があると思います。
子どもの気分が乗らない時に、どう練習させるか悩んでいます。幼少期にモチベーションが下がってしまった時などは、どのような練習をされていましたか?
楽譜の音を元にして遊び弾きをすることが多いです。元の曲の後ろに自分の作曲をくっつけてみたり、元の曲に別のものを重ねてみたりしています。
ピアニストの中には、幼い頃からピアノが大好きで一筋にやってこられた方もいれば、昔は練習が嫌いだった!という方もいらっしゃると思うのですが、佐久間さんはどういったタイプのお子様でしたか?
練習はあまり好きではなかったです。でも、ピアノは好きだし音楽は好きでした。何が嫌かというと、怒られるのが嫌でした。でも、お母さんやピアノの先生がガンガン怒るというのは30年以上前はけっこうありましたが、今の時代はだいぶ変わってきていると思います。皆さんの演奏を聴いても伸び伸びと弾いていて素晴らしいなと思ったので、先生や子供さんの良い所を伸ばす形でピアノをされているんだなと思っています。
自分の知識が浅いので子供の練習を一緒に見る時に上手く教えてあげることができません。どのように子供の練習を見守ったら良いですか?
音楽と向き合ってくると、自分で悔しい思いをしたり、本人が一番辛かったり考えたり感じることがあるので、ぜひお母さん方には子供の安全基地でいてほしいなと思います。うちの母も昔は厳しかったですが、今となっては世界で一番の私のファンでいてくれていると思っています。なので、ぜひお子さんの一番のファンでいてあげてほしいなと思います。
ダイジェスト動画
みんなのえにっき
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