開催レポ:丸の内ミュージックフェス「赤×黒デュオ 魅惑のアンサンブル」

日程 2020年5月3日
会場 オンライン
出演 赤松林太郎(p)黒田亜樹(p)
曲目 バーンスタイン=赤松林太郎編:ウェストサイド物語 より「マリア」(赤松ソロ)
シューマン=クララ・シューマン編:ミルテの花 より「蓮の花」(赤松ソロ)
レスピーギ=編曲者不詳:「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲より「シチリアーナ」(二台ピアノ編)」
ホルスト=自編:惑星 より「ジュピター」(2台ピアノ編)
主催 三菱地所株式会社(丸の内ドットコム
協力 一般社団法人全日本ピアノ指導者協会

ベテランの域に達し始めている2人のピアニスト、赤松林太郎さんと黒田亜樹さんにご登場いただきました。今回録音・録画機材が揃っているお2人からは、このミュージックフェスティバルのために収録した、事前収録動画で届けていただきました。

最初に聴かせていただいた、赤松さんの美しい音色のソロ2曲。素晴らしい世界観と雰囲気、そしてピアノの音色に「ピアノが歌っている!」と感動の言葉が続々届きました。ともに聴いていらっしゃった黒田さんも思わず涙が。

お互いに大きな信頼感を寄せている、互いの音楽を感じるのが好きだ、とおっしゃる2人は、四半世紀ほどの友情で結ばれているとのこと。そんなお2人どちらも縁が深いというイタリアで活躍した、レスピーギの曲を今回2台ピアノとしての演奏曲に選曲されました。ちょうどレスピーギ自身がスペイン風邪に侵されていた時の作品。現在の世の中に通じるような、懸命に音楽を奏でていたであろう情景が浮かび、その想いを寄せながら奏でたお2人の演奏は、本当にリモートとは思えないくらい息がぴったり。黒田さんが先に録音し、その演奏を赤松さんが何度も聴いて身体に染み込ませてから収録したそうです。

最後にはホルストの「惑星」よりジュピターを。お2人の深い想いが乗った壮大な音色に、涙が出てくるというコメントが続々と続きます。演奏が終わってトーク画面に戻った時には、司会の飯田さんの目にも涙が。大きな感動の渦を巻き起こした、記憶に残る回となりました。

レポート◎橋本彩(制作スタッフ)

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