第141回:伊予市郡中小クラスコンサート(07/10/22)

10月21日(日)伊予しおさいステーションで初のステップ開催にあわせて、翌日22日(月)に、アドバイザーを務めた林苑子先生・伊賀あゆみ先生が伊予市内の小学校で学校クラスコンサートを実施した。伊予市では初の開催。また、林先生と伊賀先生もそれぞれソロに加え、初めて組むデュオにも挑戦!ステーション代表の荒木先生、初のクラスコンサートとなった林先生、そして伊賀先生からのレポートコメントをいただいた。

コンサート情報
会場 伊予市立郡中小学校 音楽室
日時 2007年10月22日(月)
時間 9:25~ 6年3組、4組/10:25~ 6年2組/11:20~ 6年1組、5組
演奏 林苑子・伊賀あゆみ(ピアノ)
参加者 伊予市立郡中小学校6年生5クラス
時間 音楽
報道 南海放送(TV)、伊予市広報

当日のビデオはこちら(WMV3分37秒)

伊予しおさいステーションからのレポート

2007年10月22日(月)伊予ステップ(伊予しおさいステーション主催)の企画として、伊予市立郡中小学校学校6年生の児童(全5クラス)を対象に、学校クラスコンサートを実施しました。会場は音楽室。第2校時~4校時まで林苑子先生と伊賀あゆみ先生に演奏していただきました。

「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」の連弾で始まったクラスコンサート。初めはどことなく緊張していた児童たちも、先生方のにこやかな笑顔とトークにどんどん引き込まれ、伊賀先生の演奏する「小犬のワルツ」では、間近に見る先生の指の動きに目を見張り、林先生の演奏する「月の光」では、イメージを膨らませながら聴いていました。

連弾の「汽車は走るよ」では、体全体でリズムを取ったり、授業で鑑賞したというブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」では、互いに顔を見合わせ頷き合い、活き活きした目の輝きで本物の音の感動を味わっていました。児童たちとの「君をのせて」の歌や「ラデツキー行進曲」の手拍子の共演ではさらに盛り上がり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

授業の後は、サイン攻め、いろんな質問攻めで、先生方には十分休憩も取っていただけないほどでしたが、学校の先生方には大変喜んでいただきました。

当日は、地元の南海放送や、伊予市の広報誌の取材もあり、夕方の番組にはニュースとして放映されました。主催者としては、学校や教育委員会へ度々足を運び色々苦労もありましたが、子どもたちの笑顔を見ているとこの企画を実施して本当に良かったと思いました。
(レポート:荒木恵子)

林苑子先生からの感想

初の学校クラスコンサート、伊賀あゆみ先生をお手伝いして連弾、ソロ、合唱(曲の分析も)ラデツキー行進曲の手叩き等を6年生と3回体験しました。ピアノを囲んで肩越しにものぞきこんでいるこども達のキラキラした眼が忘れられません。ドビュッシー「月の光」に「細長い三日月が青白く輝くよう」と男の子の感想です。

「連弾を合わせるコツは?」「ピアノをやめたいと思ったことは?」「何が楽しいですか?」等鋭い質問。ご父兄、校長、音楽専任や担任の先生が喜んで下さってこちらが元気になりました。
また、こども達の感想文を読んで感動しました!こちらの気持ちが伝わって、ピアノの魅力 速い曲ゆっくりな曲の感じ方 私たちの表情や体の動きまで、キャッチしています。嬉しくて涙が出ました。良い経験をさせて頂きました。(林苑子)

伊賀あゆみ先生からの感想

学校によって、クラスによって全く違う反応をみせてくれる学校コンサート。今回は伊予での初めてのコンサートでしたが、明るく元気のいい子供たちに囲まれ、楽しく演奏させて頂きました。

こちらが楽器の魅力を伝える役目なのに、目をキラキラと輝かせた子供たちから、逆に音を味わうことの素晴らしさ、音楽の持つ力について教えてもらっているように感じています。子供たちの人生がより豊かなものになるよういつも祈っています。(伊賀あゆみ)

児童のみなさんからの感想より
  • 私は、本当のコンサートなどは、一度も行ったことがありませんでした。だけど、今日音楽会で聞いてみたら、とてもすごいし、上手で、キレイな音で、すごかったです。また聞いてみたいです。
  • 最初の連弾は勢いがあって、すごく感動しました。ピアニストの2人はピアノを弾くときに、いつも体をゆらし、息を合わせて、その情景を描いているようで、とても楽しんでしていました。
  • 指がピアノの上をすべるように動いて、あまりの早さに目が飛び出そうでした。音も、耳の奥でじーんと響きました。この音楽会のことは一生忘れられません。
  • ぼくは「月の光」という曲が一番心に残りました。曲を聞いていると、細い三日月が青白くうっすらとかがやいている情景が頭によぎりました。
  • 2人のピアニストを見て、ステキだなと思いました。ピアノを弾いているときの、顔の真剣さで、プロだなぁと思いました。
  • 細くて長いきれいな手が、まるでダンスをしているようにはね、舞う姿はとても美しかったです。
  • 手だけが動いているのではなくて、足や、体全体も動いているところや、近くでしか見れないことがよくわかりました。
  • 伊賀さんの曲は、テンポのはやい音楽で、手の動きが速すぎてびっくりしました。林さんの曲は、テンポは遅いけれど、ゆっくり、心に伝わってきました。
  • 2人とも、嫌になった時もあったけれど、がんばったと言っていたので、私も同じようにがんばって、いい大人を目指したいです。本当にすごいなあと心から思いました。
  • プロになってもまだピアノの練習をしていると聞いた時は、とてもビックリしました。ピアノだけでもあんなに迫力があるのに、本当のオーケストラは、どれくらい迫力があるのか聞いてみたいと思いました。
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