アクセスパス・インタビューVol.1:アクセス・パス生みの親、J.アレキサンダー氏

10月よりスタートしたピティナ・アクセスパス。アイディアの源泉は、カナダのヴァンクーバー・シンフォニーのVSO ACCESS PASS。ヴァンクーバー・シンフォニーの公演を学生向けに10ドルで提供するコンサートだ。 連載第1回は、アクセス・パスの生みの親、ヴァンクーバー・シンフォニーのジェネラルマネージャーのジェフ・アレキサンダー氏にインタビューした。
1.VSOアクセスパスシステムはどのようなきっかけで始まったのでしょうか?

実はヴァンクーバー交響楽団では、以前にも学生割引のプログラムは存在していました。でもチケットは15ドルで、しかも公演当日に一番舞台から離れ た席を取るために並ばなくてはいけないというシステムだったので、あまり魅力的なものではありませんでした。結果的に、学生の聴衆が少なかったのです。

そこで学生にもっとコンサートに足を運んでもらおうと、まずはチケットを10ドルに値下げし、公演日2週間前までに電話でチケット予約をするという、新し い試みを行いました。席も、もっと舞台が良く見える席を用意しました。そしてこれらの新しい試みを「アクセスパス」として広告を出して宣伝し、オーケスト ラのホームページからも情報を得られるようにしました。アクセスパスの取得をインターネット上から申し込めるようにしたのです。

2.現在はどれぐらいの学生が登録していますか?

おかげさまで、今は3000人以上の学生が登録しています。

3.VSOがアクセスパスを始めてから、何か聴衆の変化はありましたか?

そうですね。現在は大変多くの学生がコンサートを聴きにきてくれます。小学生から高校生、大学生まで幅広い学生層が定期的に足を運んでくれますね。

4.アクセスパスを利用した学生から反応はありましたか?

多くの学生から、この便利なシステムに感謝しているという声を頂きます。また先生からも、自分の生徒が進んでオーケストラのコンサートに足を運ぶようになった、と喜ぶ声も多く頂いています。

Jeff Alexander
President & General Manager
Vancouver Symphony Society
2007/10/26

ヴァンクーバー・シンフォニー
ヴァンクーバー・シンフォニー アクセス・パス

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