第4回：北本市立中丸東小学校 2005年10月14日（金）

第4回目の学校クラスコンサートは、北本市立中丸東小学校の4年生。演奏はおなじみの佐藤展子さん（ピアノ）と春澤真由美さん（クラリネット）。ここでも2人は生徒たちに大人気！クラスコンサートを通じて、学校で一番元気がよいというクラスのニューヒロインとなった。

クラスコンサートの前には、約1ヶ月間それぞれの教室や音楽室に、ミュージシャンの写真の入ったポスターが飾られ、生徒たちはこの日が来るのを楽しみにしていた。いよいよ、当日。音楽室に入ると、きれいな飾花とともに、クラスコンサートのプログラムがきれいに作られ、生徒たちも、ピアノの中や当日配られたプログラムをのぞき込み、期待に胸をふくらませながら待つ。

ピアノを囲んで音を間近で聴いた生徒たちは、その音の大きさに、「今､太鼓みたいな音がしたぞ!!」とびっくり。「ここで弾いた音が、このふたにあたって、みんなの方へ飛んでいくんだよ。だから、そこにいると一番大きく音が聞こえるの。」と、生徒の反応にあわせて音の出る仕組みをお話する佐藤さん。

クラリネットの「インマー・クライナー」では、だんだんと分解されて小さくなっていくクラリネットを見て、初めは「え？取っちゃった...？」とおそるおそる見ていた生徒たちも、4つ目の部品をはずしてなおも演奏を続けると、「えーーー、ありえないっ！」と、両手で頭を抱えてびっくり仰天！！

「どこまで分解できるの？」との問いに春澤さんは、「実は、もっと分解できるんです。」と見せる。すかさず、「それだけでも鳴る？」との声。「いい所に気付きましたね！これだけでは鳴らないんです。」と、「フーッ」と吹いてみる春澤さん。「このリードがくっついて、初めて音が出るようになっているんです。」「へぇーーっ！」音の出る秘密は、実はこんな長ーいクラリネットのこんな小さな部分にあったのか、と発見し、生徒たちは満足気。

「では、アンコールで、クラリネットポルカを演奏します。」と言うと、みんな大喜び！演奏が始まると、「あっ、知ってる！」と、ぽんっと手を打つ。そのうち、全員で手拍子であわせ、クライマックスへ。

まだ聴き足りない生徒たちは、「トルコ行進曲弾いて！」「スターウォーズがいい！」「四季が好き！」と、どんどんリクエスト。佐藤さんも、時間の限りみなの声に応えた。

終了後には、花束とともに「ありがとうございました！」と元気に挨拶。一緒に撮りたい！と全員で記念の写真をパチリ。そして、いつの間にか、2人の演奏者の周りには、握手とサインを求める列が。「私はね、バレエをがんばってるの！」「私たちのクラスに給食を食べに来て！」と、名残り惜しく時が過ぎていった。