開催レポ:すばるイブニングコンサート 芝野速大

すばるイブニングコンサート 芝野速大ピアノ・リサイタル
日程:2019年1月5日開催
会場:すばるホール(大阪府富田林市)
出演:芝野速大(ピアノ)

第45回目のピアニストは京都市立芸術大学3年の芝野速大さんです。

芝野さんのプログラムの1曲目はモーツァルトの「クラヴィーアソナタ第8番第1楽章」。現代的なアプローチとして速いテンポ設定で圧巻の演奏を聴かせてくださいました。

2曲目はドビュッシーの「ロマンティックなワルツ」。煌めく美しいメロディーは、ロマン派の作品のように感じることができました。

3曲目は再びモーツァルトの作品から「クラヴィーアソナタ第12番」。芝野さんは休符やスタッカート、メリハリのきいた強弱で音楽を活き活きと際立たせる演奏をしてくださいました。

4曲目はタイユフェールの「フランスの花々」です。中でも香りがふんわりと風に乗って舞っているかのような"プロヴァンスのジャスミン"は印象深い演奏でした。

最後の曲はスクリアビンの「幻想曲」。静寂の中からスクリアビンの神秘的な和音が響きくと、遂には異次元の扉を開くかのようにドラマティックな終焉を迎えました。

芝野さんは曲目解説も演奏の合間のトークもしっかりとこなしてくださり、音楽と向き合っている様子を伺うことができました。これからも音楽を研究して、曲の新たな魅力を発見し続けてほしいピアニストです。

レポート◎辻野文崇(すばるホール・富田林すばるステーション)
写真撮影◎西村則晃(すばるホール)

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