コンチェルトの日:イベント開催レポート!
「5月5日はコンチェルトの日」と題し、上野学園大学構内にて、第39回コンペティション コンチェルト入賞者記念コンサート、ステップ(上野コンチェルト)、更に若林顕先生による特別セミナーと、盛り沢山のイベントが開催されました。
今回、本部主催にて行われたコンチェルト入賞者記念コンサートと特別セミナーを、徹底レポートします!
第39回ピティナ・ピアノコンペティション 2台ピアノコンチェルト A・B第1位受賞者、及び特級グランプリの褒賞として、前田陽一朗さんの指揮、サン=オートム室内オーケストラの皆さんの協演により、開催されました。
ソリストの3名は今回のオーケストラとの競演で、作品を思い思いに表現されていました。
実際に演奏された当日の映像を、それぞれこの演奏会に向けてどのように準備されてきたか、コメントと共にお楽しみください。
練習としては、オケのパートを弾いてみるだけでなく、声を出して歌ってみたりしてピアノとのバランスをどうとるか、色々試みてみました。
メンバーの方の演奏と指揮の先生の振りによって自分の気持ちや音楽を高めていただけて、とても楽しいアンサンブルを体験できました。
オーケストラと共演させていただくのははじめての経験なので、音源を聴いてシュミレーションをしたり、オケと音を共有する感覚を掴もうと努めていました。指揮者の先生のアドバイスをいただいたり、何回か合わせを重ねていく中で、本番は気持ち良く弾かせていただくことが出来ました。
オーケストラのスコアを読み、例えば「ここはフルートと一緒にメロディーを歌う場面だから、ピアノパートはどんな音色で歌うのが理想的か」など、オケの音をイメージして練習しました。本番は、みんなで一緒に1つの音楽を創り出すことに、ソロとはまた違う喜びを感じることが出来ました。
今年度、ピティナ・ピアノコンペティションでは、ピアノ伴奏による"2台ピアノコンチェルト"が"コンチェルト部門"にリニューアル。それを受け、既にコンチェルトを学習している人、また今後始める人がどのように学習していけばよいか、現在もソリストとして第1線で活躍し続けている若林顕先生(正会員)による公開レッスン&レクチャーが行われました。
公開レッスンでモデルソリストを務めた竹山英里奈さん、渡邊さくらさんのお二人、また受講した先生方のコメントも頂戴しておりますので、ご覧下さい。
オケと合わせるためのポイントとして、音のラインやうねりを意識しながら 自分が表現したいものを よりはっきりと演奏すること、視線を送ることで指揮者やオーケストラへの合図となることなどを、若林先生がご自身の演奏も交えながら丁寧にわかりやすく教えてくださいました。素晴らしいレッスンで多くのことを学ぶことができ、コンチェルトの楽しさを経験させていただきました。
今回レッスンを受けて特に印象に残ったことは音の出し方、その音に念を込めるということです。
どんな小さな音でも、念を込めることで、聴き手の心には大きな意味のある音として届くことになる。と教えてくださいました。
また、コンチェルトでは、オーケストラの方々に自分がどう弾きたいかわかるように、拍感をとても大切に、オーケストラと会話するように呼吸を意識して音楽を共有することを感じることが大事だと学びました。
- オーケストラと共演するコンチェルトは、自分からは遠い世界!と考えていましたが、今回の講座ではそのような私にもよく理解できる内容でした。2台ピアノや連弾で学んだことをソロ演奏に生かす、ということも大事なことなのかなと思いました。(高嶋麻企先生/正会員)
- 今までコンチェルトは、オケをバックにソロで弾くものと漠然していて、オケに包み込まれながらピアノを奏でたら素敵だろうと感じつつも、どのように取り組めば良いのか分かりませんでした。
コンチェルトを特別なものと思わず、どんどん勉強すればソロにも結びつく事があることはあまり意識していませんでした。他の楽器の特徴を知る事で表現の幅が広がることを楽しみ、それがソロの勉強にも役立たせればと思っています。(中村孝子先生/指導会員)
ピティナでは、2台ピアノで弾くコンチェルトの公演を開催中!シンフォニーホールで行われる「ザ・コンチェルト」第7回、8回では、2014年度ピティナ特級グランプリ 山﨑亮汰さん、そして昨年ロン・ティボー・クレスパンコンクールで、1位なしの第3位に入賞した實川風さんが登場!
伴奏は、ピアニストの関本昌平さんが、オーケストラのような重厚な演奏で、2人のソロを極限まで引き立たせます。
▼「ザ・コンチェルト」詳細はこちら
ピティナでは、コンチェルト作品を扱った公開録音コンサートを今年度秋季、冬季に開催予定です。
演奏でも活躍されている会員のピアニストが弾く、ピアノ伴奏で聴いてみたいコンチェルト作品を現在募集中!皆様のお声を、ぜひお聞かせください!