実施レポ:十代の演奏家シリーズVol.18 特別編 阪田知樹ピアノ・リサイタル
5年ぶりに復活した「十代の演奏家シリーズ」。ゴールデンウィークの5月5日に開催され、たくさんのお客様が来場されました。熱気に包まれた会場に登場したのは、10代でピティナ特級グランプリ、ヴァン・クライバーン国際コンクール最年少入賞を果たした、阪田知樹さん。
ウォールナット(木目)のスタインウェイ(D274型)を使用、温かく深いピアノの音色が美しく、またフレッシュで華やかなテクニックで会場を魅了しました。
開催日程:2015年5月5日(火・祝)
開催場所:浜離宮朝日ホール音楽ホール
来場者数:422名
出演者:阪田知樹
使用ピアノ:ウォールナット・スタインウェイ(D274型)(調律:足立脩氏)
- ミュライユ:別離の鐘、そして微笑み...
- ラヴェル:夜のガスパール
- フォーレ:夜想曲 第13番 ロ短調 Op.119
- リスト:スペイン狂詩曲 S.254/R.90
- ショパン:マズルカ Op.56
- ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
- ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士
- リスト:ラ・カンパネラ(第2版 1838年版)
- 助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
- 協力:オクタヴィア・レコード
- 企画:ピティナ演奏研究委員会
終演後は、ロビーにて、デビューCD「スペイン狂詩曲~阪田知樹デビュー!」サイン会にて演奏者とお客様との交流が行われました。 大役を務めた阪田さんのほっとした表情と、すでに次の舞台を見据えた真剣な表情が印象的でした。
浜離宮朝日ホールの素晴らしい音響の中、フランス作品を中心としたリサイタルプログラムを演奏させて頂けたことは、何物にも代え難い素晴らしい経験になりました。
リサイタルでは比較的重量プログラムを組み、演奏することを好む私ですが、今回は更に思い切って、ラヴェル「夜のガスパール」、リスト「スペイン狂詩曲」とショパン「ピアノ・ソナタ3番」というメイン曲目を3曲配した充実したプログラムにさせて頂きました。
それぞれに異なる難しさが要求される難曲が一同に会す曲目に、弾き手も大変でしたが(笑)、聴き手の皆様の集中力持続も大変だったかと思います。
しかし、最初から最後まで耳を傾けて下さった素晴らしい聴衆の皆様にこの場を借りて、御礼申し上げたいと思います。
今回頂いた貴重な舞台経験を生かし、成長すべく精進致します。
本当にありがとうございました。
ラヴェル:夜のガスパール スカルボ(Pf.阪田 知樹)
2015年5月5日(火)浜離宮朝日ホール 撮影:Video Classics Ravel:Gaspard de la nuit "Scarbo" Tomoki Sakata(Pf.)
May 5th,2015 at Hamarikyu Asahi Hall(Tokyo)