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グリーグのピアノ作品概論④ グリーグの≪抒情小品集≫~ピアノ演奏解釈~レクチャーコンサート(第4回目)
日時
2024年9月14日(土)
開演:05:00(開場:04:30)
料金
一般3,300円
プログラム
グリーグが一生涯を通して書き綴った≪抒情小品集≫、各集毎にその時代背景・作音楽様式の変遷・グリーグの心情風景等を探りながらグリーグの音楽家としての形跡を辿るレクチャーコンサート(第4回目)晩年期編。
グリーグの≪抒情小品集≫第8集 第9集 は1896年~1899年にかけて作曲されました。晩年期に差し掛かった頃のグリーグは至福の時間を過ごしていたのでしょうか。豊かな自然に囲まれたトロルハウゲンの作曲小屋で、グリーグは多くの瞑想の時を持ち、これらの作品集はより穏やかなベールに包まれています。グリーグが主導した第1回ベルゲン音楽祭(1898年)その成功、ノルウェー音楽作品への推進活動、フランスのドレフェス事件(1894年勃発)等グリーグの人道的見解から不抜之志も伺えます。第8集(1896年)『青春の日々から』~『トロルハウゲンの婚礼の日』は、回想的な着想と民族リズムを駆使したピアニスティックな技法が特徴的で、グリーグ自身も高く自評しています。第9集 (1898年~1899年)『水夫の歌』~『哀愁のワルツ』では詩的表現が盛り込まれ、平穏で温かい敬愛の情が感じられます。本講座では、グリーグ自身の演奏録音(Bergen Public Library貯蔵資料)を基にグリーグ自身の演奏解釈についても言及いたします。また、各作品の演奏法について(曲の構成・ポイントとなる箇所や注意すべき箇所・演奏のイメージ・ペダルの踏み方・強弱等)、ピアノ演奏を交えながら説明します。最後に第8集・第9集全作品をピアノ演奏し、曲集としてのピアニスティックな響きを聴いて頂きます。
メッセージ
グリーグの≪抒情小品集≫第10集66曲を第5回に分けて取り上げ、作品・演奏解釈を深める公開講座です。グリーグの抒情小品集は、ピアノの教材、コンクール課題曲、そして演奏会でも多く取り上げられています。グリーグのピアノ音楽史を語る上でも、この全10集66曲に収められた作品を深く理解することは重要だと思われます。また、同曲集の演奏解釈を丁寧に行います。ピアノ学習者の方々に、少しでも役立てて頂けましたら幸甚です。
問合せ
東邦音楽大学エクステンションセンター事務局
主催者
東邦音楽大学エクステンションセンター