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小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第11回

日時
2024年5月8日(水)
開演:19:00(開場:18:30)
料金
一般 4,500円、U-25 2,500円
メッセージ
小倉貴久子のシリーズコンサート《フォルテピアノの世界》
さまざまな時代や地域で生まれた作品を当時のフォルテピアノで楽しいトークとともにお届けします!

本シリーズは2020年秋に、『ベートーヴェン初期・中期・後期のソナタを3台のフォルテピアノとともに』でスタート。第6回の『モーツァルトが愛奏したクラヴィーアたち』では、幼少期から晩年までのモーツァルトが関わった5台の鍵盤楽器で作品との関係を紐解きました。
大作曲家の生涯とクラヴィーアとの関係の変遷を追う、シリーズ目玉企画第3弾は【ハイドン】。盛期バロック時代に生を受け、ベートーヴェンが活躍を本格化させるウィーンで生涯を閉じたハイドンと一緒に大事な役を演じた鍵盤楽器が東京文化会館小ホールの舞台に並びます。
バロック時代の花形鍵盤楽器【チェンバロ】の典雅な響きは、初期作品に美しい彩りとニュアンスを与えます。疾風怒濤期、そして軽快で華やかなソナタは、ウィーン式アクションの【ヴァルターのフォルテピアノ】で、音楽職人ハイドンならではの大胆かつ絶妙なウィットが表現されます。ハイドンの心の内なる深淵な世界の「アンダンテと変奏曲」は【クラヴィコード】の機微に分け入る表現で、その真価が描かれます。後年、産業革命に沸くロンドンで新アクションを備える【ブロードウッドのフォルテピアノ】と出会ったハイドンは、その性能をフルに活かしたダイナミックなソナタを作曲しました。
「戯れ、興奮、笑い、深い感動といったような全てのことを、ハイドンほどうまくできる人は誰もいません」と語ったモーツァルト。ハイドンの作品は未知なる音楽への宝箱のよう。当時、流行作曲家ナンバーワンだったハイドンが愛用した4種の発音の異なる鍵盤楽器で、音楽仕掛け人・ハイドンの素顔に迫ります。ハイドン・ワールドをどうぞご期待ください。
問合せ
048-688-4921
主催者
メヌエット・デア・フリューゲル