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グリーグのピアノ作品概論② グリーグ《抒情小品集》~ピアノ演奏解釈~ レクチャーコンサート第2回目 第4集・第5集

日時
2023年3月18日(土)
開演:14:00(開場:13:30)
料金
一般 3,050円
プログラム
《抒情小品集》第4集 Op.47第5集 Op.54はグリーグの中年期に作曲され、この頃グリーグはイギリスやフランスで活動を展開し、演奏家及び作曲家として更なる活動の幅を広げていた。トロルハウゲン移住後は、抒情的な調べの中にノルウェーの精神風土を浸透させた創作活動の転換期であった。第4集は、ストーリー性豊かで音色表現も大変華やいだ作品が目立つ。曲調も明暗極端に構成され、一連で聴くことにその作品集の意味合いが深まる。第5集は、グリーグがノルウェー人としてのアイデンティティーをユニークに捉え、エスニック的なテーマを自由自在に和声構築し、高度なまでに後期ロマン派の響きを表出している。また、印象主義作品への道標的な手法も取り入れ響きに特異性を持つ。後にグリーグは、アメリカの指揮者アントン・ザイドルによるオーケストラ版(第5集から4曲)を受け取るが、グリーグはこの楽譜を基に再編曲し「抒情組曲」として1905年に出版している。グリーグの編曲技法は、オーケストラレーションにおいても優れた才能があったことが伺える。第5集は、グリーグが自負するほど傑作ぞろいの作品集である。ノルウェーの大自然からインスピレーションを得て独創性を育み、印象主義作風の扉を開いた。グリーグ曰く〈和声の中の隠れた和声〉を探すことでこの曲集の本質が見えてくるかもしれない。
今回の公開講座では、第4集・第5集の関連資料(グリーグの秘蔵写真、手紙、スケッチ等)を紹介しながら、ピアノ演奏解釈かつ一連の作品集を演奏し、ピアノ作品と関連性の高い他の作曲家の作品、管弦楽作品「抒情組曲」との対比、曲集の全体像を探りながら其々の徴表に迫る。
メッセージ
グリーグの《抒情小品集》全10集66曲を全5回に分けて取り上げ、作品・演奏解釈を深める公開講座です。グリーグの抒情小品集は、ピアノの教材、コンクール課題曲、そして演奏会でも多く取り上げられています。グリーグのピアノ音楽史を語る上でも、この全10集66曲に収められた作品を深く理解することは重要だと思われます。また、同曲集の演奏解釈を丁寧に行います。ピアノ学習者の方々に、少しでも役立てて頂けましたら幸甚です。
問合せ
東邦音楽大学エクステンションセンター事務局
主催者
東邦音楽大学エクステンションセンター